第98話 俺ニート、学校の交わる2つの謎
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
そしてこれまた数分後、目的地に着いた。
「着きましたよ!淳一さん」
「ありがとうございます」
「……でもどうしてここに来たんですか?」
(……?)
「ここって学校ですよね?淳一さんは既に卒業されていると思うんですけど」
「そうですよ、ここは俺が通っていた高校です。……いや、俺たちというべきかもしれないですね」
「淳一さんと、幼馴染の人が通っていたのですか?」
「いいえ、兄も通っていました」
「そうなんですね」
(…………)
……ここに来た理由は、どうしても兄を思い出したかったから。
ここは兄と2番目に多く過ごした時間だ。
もちろん1番は家だけど。
3人で通った思い出の場所。
ここなら……兄の記憶をもっと思い出せるかもしれない。
確か兄とひかりがよく集まって……
一緒に学食を食べたりしたはず、
そして放課後は3人で遊んだ……
「……っ!がああああああああああああああああ!」
……さっきより強い痛みだ。
いつもそうだ。兄の名前や顔を思い出そうとすると、すぐに痛みが来る。
何で思い出せないんだ?……どうして?
「淳一さん!大丈夫ですか?」
(…………)
全然大丈夫ではない。肉体的にも精神的にもな。
頭痛という肉体的痛み。
思い出せない自分の無力さによる、精神的な痛み。
失敗した。映画館で思い出すのをやめておくべきだった……
もう1度思い出してみようと思った俺がバカだった。
「ちょっと車の中で休ませてください」
「わかりました」
「すみません……俺のために色々……」
「大丈夫ですよ!私は全然、淳一さんのために頑張りますので!」
(…………)
それから10分後……少し痛みが引いてきた。
もう少しで完治できるだろう。
「あの……淳一さん?お話してもいいですか?」
「……はい」
「どうして今日、この学校に来たのですか?」
「……?それはさっき答えたはずじゃ……」
「いいえ、ここに来た理由については、まだ何も聞いてないですね」
「そうですか……」
「それじゃあその件は、夜に話してもいいですか?」
「わかりました!」
「今度はこちらから質問ですけど、アリスさんはどこの学校を卒業したんですか?」
「それは……」
(…………)
「…………」
アリスは……深く考え込んでしまった。
どうしたんだろう?自分の学校を言うのが嫌なのかな?
「あっ、嫌だったら答えなくていいですよ。無理に答える必要は……」
「わかりません」
「……はい?」
「私はどこの学校を卒業したのか、わからないんです」
「……学校名がそんなに複雑だったりしたんですか?」
「そうではなく……学校生活を送ってた記憶はないので、恐らく『一度も通学』してなかったんじゃないかなと」
全ての解決の鍵は学校にあるのかもしれませんね。




