第97話 俺ニートと社会人との映画鑑賞!
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
そして丁寧に教えていき、ついに2人とも座席に座った。
そして膝の上に大きなポップコーン、そして座席の横にジュースを置き、
映画を見る準備が完成した。
そして映画が始まった。ギャグタイプの映画なので、終始面白い感じである。
一応アリスには、静かに見るように教えた。
……まあアリスが感情を思いっきり出して、笑うとは思えないけどな。
……それにしても、昔3人で来たなー。
兄の……あれ?
兄の名前……なんだっけ?
ド忘れしてしまったのか!実の兄を!
そんなはずがない!兄の名前は……名前は……
その時!
ギーン!
「……ぐっ!」
俺の頭が大きく痛み出した。
無理に頭を使ったから?それとも体調が悪いのか?
……結局それ以上は考えようとすることはできず、
ギャグ映画を見て、気をそらすことにした。
幸いギャグ映画は面白く、頭痛も少しずつ治っていき、
映画が終わる頃には頭痛も完治していた。
「淳一さん!淳一さん!映画面白かったですね!」
「そうですね!」
なんというか……映画を見終わった後の、アリスは……
まるでデート中の女子高生みたいな感じの明るさだった。
余程楽しかったのだろう。
「あの……淳一さん」
「はい……」
「この年になって、映画館のやり方を知らないのは……おかしいでしょうか……」
「……世間はおかしいと思うかもしれませんが、俺は何とも思いません。俺はアリスさんがどうであろうとしっかり受け止めますよ。パートナーですから」
「嬉しい!ありがとうございます!」
たかがリバーサル社の職員だ。俺が何と言おうとも、アリスは軽く流すのだろう。
アリスは恋をするなと言った。つまり一定の距離以上には迫れない。
でもこれでいいのかもしれない。この距離のままでも……
「ちなみに淳一さんは、大体どれぐらいの頻度で映画館に行っていたのですか?」
「当時は大体月1とかだったかもしれません。もしかしたらもっと少ないかも……」
「そうなんですね」
「3人で映画を見て、そしてランチタイムで映画の良さを語り合う、そんな日々でした」
「微笑ましいエピソードですね!」
「まあ……映画の出来が悪い時だと、愚痴曝露大会みたくなってますけどね(笑)」
っとこんな感じで、俺とアリスの会話は弾んでいった。
「そろそろ次の目的地に向かってもいいですか?」
もっと喋っていたいが、この後の予定もあるので、
俺が次の場所へ行こうと切り出した。
「はい!いいですよ」
またしても車を走らせる。
窓から入ってくる外の空気が、とても涼しかった。
ニートがこんなにいい思いができるなんて…いい時代になったものです。




