第96話 俺ニート、1%の可能性への博打をする
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「今夜お互い普段言えないことを話しませんか?」
「……どういうことですか?」
「アリスさんは、リバーサル社の秘密を教えてほしいのです。ホームページに書かれていないような内容とか、本来なら言うことができないことを言ったりとかです」
「……ちなみに淳一さんは、何を言うんですか?」
「俺は兄に関する悲しい話をしようと思います。今までは兄との思い出話ばっかりで、これからもきっとするんですけど、少し悲しい話、シリアストークをしようと思います」
「なるほど……」
とは言ったものの、さすがにだめだよな。
こんな条件でアリスがリバーサル社の秘密を易々と教えてくれるわけがない。
「いいですよ!」
「……え?」
「リバーサル社的にはだめなんですけど、今回初めて私のために奢ってくれると言って、私感動しました。普段なら絶対こういうことを言われることはないのに、すごく感動しました。優しい方もいらっしゃるんだなと……」
(…………)
「本当に……いいんですか?」
「はい!いいんです。これがきっと、『優しさ』っていうことなんだなと思いましたので!」
(…………)
俺がなぜ無理だろうと思いつつも声をかけたのか?
それは1%の可能性があるのであれば、それにかけてみたいという気持ちがあったからだ。
それが最終的に、この提案をしてみた動機になったのだ。
「ありがとうございます!正直ダメ元で、絶対断るんだろうなと思っていました。だからOKが出た時は本当にびっくりしました(笑)」
「そうなんですね!」
アリスはどうやら、条件によっては秘密を喋ってくれるみたいだ。
絶対にしゃべらない頑固な人じゃなくて安心した。
優しさは人を救う……か。
「それじゃあアリスさん、ひとまずここでずっと立っておしゃべりするのもあれなので、そろそろチケットを購入しましょうか」
「……あの」
(……?)
「映画館のチケットって、どうやって購入するんですか?」
「……え?」
「普段は私は映画を見ることはなく、外で待っているのでチケットを買ったことがないんです」
「……プライベートで一人で映画を見よう!とかはないんですか?」
「私には……それをする『資格』がないんです」
(…………)
何かが引っ掛かる。
どうしてそこまでネガティブに考えるんだ?
「わかりました。それじゃあ俺が1から教えますよ。映画館の行き方を」
俺はアリスと一緒に、チケットを購入する方法や、
ポップコーンなどの買い方を1から説明した。
こうやってやり方を教えるのも、旅のいいところかもしれないな。
実は私は、映画館で1度も映画を見たことがありません(笑)
だからある意味アリスと一緒なんです。




