第89話 俺ニート、非常に汚い手口を知る
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「ちなみに、さっき言ってた『心眼』というスキルみたいなものは、過去に働いてさえすれば、誰でも入手できるものなんですか?」
「スキルみたいなものじゃなくて、スキルで合っていますよ!そして質問の答えですけど、スキルは人によって変わりますね。ランダムで入手できます」
「そうですか……では他にはどういうスキルがあるんですか?」
「後方バリアとか、俊敏とかですかね?色んな種類があります」
「なるほど……」
「それから言い忘れていましたけど、プロフェッショナルブーストシステムはレギュラーリーグになってからじゃないと使うことができないです、淳一さんが今まで遭遇しなかったのは、そういう理由があります」
「なるほど」
さすがに最初から使えたら理不尽なところあるよな。
地味にそういうところ調整してるのなんかこう……モヤモヤする。
「まあでも全体的には、一度働いたことあるニートが、リバーサル社と契約している人は、割合的には結構少ないですね」
「そうなんですか?」
「はい……そもそも一度働いた人は最後まで働き続けるという人が多いですし、再就職や転職を目指す人が多かったり、そもそも実家が裕福でニートになっても問題ないっていう人が多いです」
「じゃあさっきのはレアケースだったということですか?」
「そうなりますね」
じゃあさっきみたいなことはめったに起こらないと……ひやひやさせてくる。
「でも今後一度働いたことがある人が、一度も働いていない人を淘汰してくる関係上、時間が経つにすれ遭遇率は高くなるかもしれません」
(…………)
「こんな感じですかね」
「アリスさん……いやリバーサル社が企んでいることがよくわかりました。最低な汚いやり方を使っていたということなんですね」
「……えいきなりどうしました?淳一さん顔が怖いですよ……」
「このゲームは命がかかっている、だから簡単に負けないようにしたいと考えるのが自然です。そうなるとプロフェッショナルブーストシステムを持っている相手に勝つためには、自分も働いてスキルを習得しようと考えるのが自然です」
「…………」
「リバーサル社の本当の狙いは……ニートを歓迎することではなく、全員ニートから脱出させることが狙いだったんじゃないですか?」
「……それは」
「後には引けない状態にして、無理やり働かせれば、嫌でも働かないといけないってことになりますよね?そして働かせてスキルを習得させる」
「…………」
「しかもプロフェッショナルブーストシステムについては、契約時に一言も話してくれませんでした」
パイロットからニートになるって、それはもうニートになるんじゃなくて引退したと考えるのが普通なのかな?と思いました。




