第82話 俺ニートとウッキウキのディナー会(裏)
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
少し早く着いた私は、今日行くレストランを確認した。
この優雅な感じ。私が今日話す場所としてはちょうどいい感じだった。
(…………)
私は下見が終わったので、約束の時間までは服とかをまったり眺めたり、
外の空気を吸ったりした。
そして18時40分、レストランの前で私は待つことにした。
(少し……早すぎたかな……?)
しかし5分待つと、淳一君はゆっくりと歩いてきた。
「あっ!淳一君!こんばんは~」
「やぁ。待たせてごめんな」
「全然!私も今来た所だから」
「良かった。それじゃあ早速中に入ろうか」
「うん、そうだね!」
改めて淳一君に会うと緊張する。
本当は友達を疑いたくはないんだけどね……
淳一君がニートなのかどうか、今日の会話でわかるかな?
「外の景色きれいだね~」
改めて見ると景色がとてもいい。
お互いニートだってことを忘れて、ゆったり食事でもしたいよ。
でもそれだと本末転倒だから、やることはしっかりとやらないとね。
「そうだね。今日はこんなきれいなレストランに誘ってくれて本当にありがとう」
「うんうん!いいの!それじゃあ早速料理を頼もうよ」
「そうだね」
席に座ったあと、話をする前にメニューを見た。
値段は高いけど、こういうこともあろうかと、あまり散財せずに、
しっかりと貯金していた私の努力が報われた気がした。
そのおかげで気兼ねなく黄金海鮮丼を頼むことができた。
「お待たせしました!和牛ステーキセットと黄金海鮮丼とワイン2杯です」
黄金海鮮丼……見ただけでここはまるで天国かな?って思う。
ハローニートで常に命がけの戦いをしている身としては、笑えない表現かもしれないね。
「それじゃあ淳一君、乾杯しましょ」
「OK!それじゃあ」
キーン
私は普段あまりお酒を飲まないんだけど、このワインがとっても美味しい!
こういう大事な時には、私でも飲みたくなってしまうね。
そしてこの黄金海鮮丼、きらきらと光る食材が、とっても鮮やか!
味も普段の海鮮丼よりも飛びぬけて美味しく感じた。
「これすっごくうまいよ!こんなに美味しい料理食べたの初めてだよ!」
「ああ全くもっとその通り。俺も食べた時はびっくりした」
その後少しの間、この黄金海鮮丼の味を堪能した。
「ひかり……そろそろ話したいことを聞かせてくれないか?昨日から気になってたから」
(……!)
黄金海鮮丼のおいしさに浸っていたところを、現実に引き戻されたかのような気分だった。
まあこっちがメインだから仕方ないね。
「そのことなんだけど、淳一君にもっと仕事のことを聞きたいなと思って」
「仕事のこと?イオムで働いていること?」
「そう……そのイオムでの仕事はどんな感じなのかなと思って」
「ごめん……少し考えたんだけど、あれ以上のことは企業秘密で話せないかな」
「そうなんだ……ごめんね。企業秘密なら仕方ないね。私の所もそういうのあるから……」
…………。淳一君は嘘をついている。
何回もイオムに行ったけど、淳一君はいなかったじゃない。
まあそうだよね。私の前でニートだって言うのって、なかなか勇気がいることだと思うから、
これは仕方ないのかな……
今日だったら本当のことを言ってくれるかも?って思ってたけど、それは違った。
目的は果たしたけど、せっかくだしもう少しおしゃべりすることにした。
「ねえねえ話変わるんだけどさ、このキャラかわいいと思わない?」
そして話すこと1時間後……
「今日は楽しかったよ!たくさん話せて良かった。良かったらまたの機会にでも一緒に行こうよ」
「もちろん!俺も行きたい」
「それじゃあまたね。おやすみ~」
「ああ……またな」
(…………)
決めた!これ以上探りをいれたりはしない。
淳一君が働いているというのであれば、表面上だけでも信じてあげることにしよう。
以上……あの優雅なディナー会のアナザーエピソードでした。




