第77話 ひかり探偵の末路(S)
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
※今回はサイドエピソードです。
それから私は何日もそのイオムにて淳一君がいないか探した。
例え周りが私のことを、変に思ったとしてももう私は止めることはできなかった。
しかし何日調べても、淳一君はイオムに現れなかった。
売り場が違うのかもと、服屋なども調べたけどやはりいない。
これはおかしい……もしかしてここのイオムじゃないの?
でもここじゃないイオムは、そこそこ遠い。
淳一君が過去から住んでいる場所が変わっていないのだとしたら、
ここのイオム以外で働くのは、あまりにも通勤が大変すぎる。
しかし、絶対はないということで、念のため他の店舗のイオムも見てみた。
だがやはり、そこに淳一君の姿はなかった。
これ以上探し続けても、淳一君はいない。
こうなったら勇気を振り絞って、店員に聞くしかなかった。
「あのすみません……」
「はい」
「こちらに前原淳一さんはこちらで勤務していらっしゃいますか?」
「あの失礼ですが、あなたは一体……」
「私は前原さんの友達なんです。こちらに勤務していないかなと」
「そのような方はこちらに勤務していませんね」
「……そうですか」
……嘘つき。
淳一君の嘘つき。
私にまで嘘をつく必要ないじゃない。
……嫌だよ。淳一君がニートっていうことは……
私が淳一君と戦わないといけないってことじゃない!
なんで昔3人で仲良しだったのに……
なんで私ってこうもダメなの?
俊介君を失っただけじゃなくても、今度は淳一君まで失わないといけないなんて……
私はどこまでも罪を償わないといけないのね。
私はガクッと落ち込みながら、ペリーさんの車に乗って家に帰った。
車の中で私はずっと考えていた。どうすればこの惨劇を回避できるかを。
「……さん?」
私にはわからない。
このゲームの穴を突こうにも、まるで突破口がない。
仮にあったとしても、すぐに修正されてしまうかもしれない。
こんなに絶望的なのは、あの時以来かもしれない。
「南さん!」
「……!はい!」
「顔色があまり良くないみたいですが、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です!」
ペリーさんに心配されつつも、なんとか家に着いた。
それよりも目の前のことを考えないと……
淳一君と戦わずに済む方法は何だろう?
もし戦いになったらお互い手を出せないかもしれない。
そのまま済めばいいけど、リバーサル社はそんなことを許すのかな?
最悪時間切れでどっちも殺しますってなったら、最悪な結末になりそう。
でも私に淳一君を殺す度胸はないし、その資格もない。
(…………)
考え抜いた末、ある1つの結論を考え付いた。
お互い戦わないようにするには、お互いが『自殺』すればいいんだ。
不本意に殺されるぐらいなら、自らの意志で死んだほうがいい。
もし私だけが死ぬ場合だと、恐らく淳一君は相当怒るかもしれない。
最悪リバーサル社の人間を殺しちゃうかもしれない。復讐として……
でも淳一君だけ死ぬのは、なんか申し訳なかった。
これはお互いがそれぞれ人生を終わらせるのが一番なんだ。
ラッキーダブルセブン☆おめでたいです。
話は全然おめでたくないですけどね。




