第68話 幼馴染の転落と新たな道(S)
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
※今回はサイドエピソードです。
私は立ち直れなかった。
全てが否定された気分だった。
あの出来事がきっかけに、私はおかしくなってしまったのだ。
「こらっ!南!何をやっているんだ!」
「すっすみません……」
「もっと仕事に集中しろ!」
もうすべてが嫌になってきた。
私は気づけばミス連発。今までのように働けなくなってきた。
周りからの視線も痛い……
どうして私はこうなってしまったの?
いつから私は道を間違えてしまったの?
そんなことばかり考えていた。
そうだ……きっと私はこれ以上ここにいてはいけないんだ。
そう考えた私は、勤めていた勤務先『ひっくりドンキー』を辞職することにした。
これで誰にも迷惑をかけなくなる……そう考えたのだが、
このままじゃ生活できない……そう思った。
「ただいま~」
私が家に帰ると、温かい家庭が待っていた。
「おかえりー」
「おお!おかえり~今日どうだった?」
「お姉ちゃんおかえりぃ!ゲームしよー!」
(…………)
私の本当の辛さを打ち明けたら……この家庭はどうなってしまうんだろう?
家族は皆、あの出来事のことをあれ以来触れてこない。
それはもう気にしなくていいということなのか?それとも単に忘れてしまったのだろうか?
……どちらにせよ私だけは覚えていなきゃならなかった。
そうしないと罪に耐えられない。何のために生きているのかがわからなくなってしまうから。
「お母さん、話があるの」
私はひとまず、今日の会社を辞職したことを伝えた。
「そう……」
母は少々残念ながらも、私のことを叱ったりはしなかった。
……いや、私は叱られるべきだったのかもしれない。
ずるずると過去をいつまでも引きずる私なんか、さっさと叱って吹っ飛ばしてもらえればよかったのかもしれない。
家族の了承を得たが、このままだと無一文。
いずれ家族は死んでしまうことを考えると、なんとしてでも収入を得る手段を考えるしかなかった。
私はなんとかネット中を駆け回った。なにかないかと。
長くは働けない。短時間で高収入であることが希望。そのためなら命までもかけるしかない。
その条件で調べると、ある一つのサイトにたどり着いた。
『ハローニート』
このサイトを見つけたあとの行動は早かった。
後日すぐにハローニートの事務所へと向かった。
「お初にお目にかかります。私は株式会社リバーサルに努めているペリーと申します」
ハローニートを訪ねると、そこには紳士っぽい印象の相手が立っていた。
「本日はこちらのハローニートにお越しいただき、誠にありがとうございます」
なんて丁寧な人……言葉遣いまで完全に紳士っぽかった。
何か大きなショックな出来事があったということでしょうな。




