第65話 進路希望調査の哀れな獣(S)
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
※本話はサイドエピソードです
ここはとある高校の話。
3年生の彼らは真面目に進路希望調査を出さなければならないとき。
今後の将来を決めるため、一切ふざけなしで決めなくてはならないのだが。
「なあなあ!お前進路どうすんの~?」
「俺?普通に大学に進学しようと思ってるけど」
「うっそぉ!めっちゃ真面目だ~お前すげぇな!」
「そういうお前はどうするんだよ」
「俺はなぁ……ずばりこれだぁ!」
そういって一枚の進路希望調査を、友達に見せた。
「ハローニートで稼ぐ……?」
「そう!今の時代働くなんて時代遅れ!これからはハローニートの時代さ!」
「ハローニートって初めて聞いたわ!どんなところなの?」
「ズバリ!1日1回ニートと戦う!勝てばめでたく賞金がもらえるってことさ!」
「えーうさんくさそう……」
「いいや!それがなぁ!ハローニートのホームページがあるんだけど、書いてあることを見る限り事実だぜ!」
「そんなうまい話があるわけないでしょ」
「本当だって!このサイトを見てくれよ」
そういってハローニートのホームページを見せる。
「うっわやば!これはマジかもしれない!」
「だろ?絶対にあるんだって」
「でもいきなり飛び込む勇気ないから様子見させてもらうわ。今度ハローニートで稼げたら話聞かせてくれよ!」
「OK!楽しみにしててくれ」
そして時は経ち、進路希望調査の話が先生から来た。
「おいお前!ふざけているのか!」
開幕先生に怒られた。
「いえ!ふざけてません!家でしっかり考えて決めました!」
「あのなぁ、若い生徒が、いきなりハローニートに行くなんておかしいに決まってるだろ!」
「別にいいじゃないですか!生徒の自由なんですから!」
「お前恥ずかしくないのか?こんなこと……本気で言っているのか?」
「俺は本気です!」
「……悪いことは言わねぇから書き直してこい。ちゃんと職につけ!」
「そんなぁ~」
「……だが、もし実際に就職してどうしても合わないんだったら、考えてみる価値はあるかもな」
「え?」
「正直俺も、前にハローニートの広告を見てな。サービス自体は悪くねぇと思うんだ。だがうちの学校でいきなりハローニートに行くって言うのは恥ずかしくて仕方ない。だからせめて最初の一回は頑張ってくれ。」
「わかりました」
「そんじゃ明日までに書き直すことな」
こうして俺はハローニートの件をあっさり却下され、後日進路希望調査を再提出した。
まあ、最初の一回ぐらいは働いてやるかぁ。
気が進まねぇけどな。
でも今ではあの先生に感謝している。
俺はめでたくプログラマーになれたのだから。
体罰がある時代じゃなくて良かったですね。本当に。




