第39話 俺ニート、謎の訪問者の目的を知る
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、まさかのチャンスが訪れる!そのチャンスとは、ゲームに勝利し続けると快適なニートを送れるというものだった!そのチャンスをものにするために、早速契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「それでは本題を話してもよろしいですか?」
「……はい」
「今回淳一さんのお宅を訪問したのには理由があります」
……なんでリバーサル社は皆下の名前で呼ぶんだろう……
この人初対面だよな……?
「その理由は、あなたにお願い事を1つしに参りました」
「なるほど」
「ただ……そのお願い事は、大変その……言いにくいものでして……恐らく淳一さんは引き受けてくださらないんじゃないかと思うのですが……」
(……?)
まあ初対面だから頼みづらいって気持ちはわかるが……
俺はリバーサル社には世話になっているし、できる範囲で協力しようと思っているのだが……
というか普通こんだけ恩をもらったら協力するだろう……
ペリーの担当している人はそんなに傲慢なのか?
「俺は人は違えど、3食と風呂などの世話、外出など様々な面でお世話になっていますので、俺としては協力するつもりです」
朝パンしか出されないけどな。
「本当ですか!ありがとうございます!」
「それで、お願いとはなんでしょうか?」
「本当に失礼を承知でお願いするのですが、今日中に死んでもらえないでしょうか?」
「……はい?」
「本当に申し訳ございませんが、今日の22時までに死んで頂けないでしょうか?」
(……)
なんなんだこいつは!いきなり死んでくれだと?何の冗談だ。
何度も言うがこいつと俺は初対面なんだ。恨まれる筋合いはない。
アリスの代理で恨みを晴らすという線も考えたが、やはりありえない。
俺はアリスに嫌なことをしていないし、ルールだって破ったことはない。
せいぜいパンの愚痴程度だ。
「……そんなの……引き受けられるわけないじゃないですか」
「まあそうですよね……」
どこをどう考えたらOKをもらえると思ったのだろうか?
「でしたらこちらをお使いください」
ペリーは1枚の袋を取り出した。
「これは……?」
「『安楽剤』です。これを飲むと心地よく、痛み無しで死ぬことができます」
いや死なねーよ!どうして死ぬ前提で話が進んでいるんだ!
死ぬ方法や苦痛の話じゃないんだよ!死ぬことそのものを否定しているんだよ!
「……いやですから……俺は死なないって言ってますよね?俺はまだ生きていたいんです。どんだけ苦痛がなかろうと死ぬつもりはありません!」
「…………」
「要件が以上なら帰ってください」
「……わかりました。この度不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした」
「謝罪はもういいので、この件は2度と話さないでください。ただペリーさんが、他の件で話がしたいのなら、ちゃんとお受けしますから」
「申し訳ございません」
「また何かあったら来てください。ただし次死んでくださいと言ったら、不法侵入で通報しますので」
「……わかりました。本日はお話を聞いてくださりありがとうございました。それでは失礼いたします」
「…………」
こうして謎の訪問者、『ペリー』は帰っていった。
恨みがないのに死を頼む理由とは?実は意外と深かったり……?




