第28話 俺ニート、リバーサル社の恐ろしさを知る
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、まさかのチャンスが訪れる!そのチャンスとは、ゲームに勝利し続けると快適なニートを送れるというものだった!そのチャンスをものにするために、早速契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「それはすみません……契約時に負けたら死ぬと言わないように、リバーサル社から言われているので、言えないんです」
「それはなぜなんですか?」
「すみません……それは言えないです」
何かリバーサル社は企んでいるのだろうか?
ここを隠す理由が気になる……
「でっ、ですが!ホームページにはしっかりと記載されているはずです!」
「さすがに同じ手には何回も引っ掛かりませんよ!言っておきますが、前回の確認漏れがあった時、
隅々までホームページを確認したのです。トップページからその他色んなページまで。だからその情報は書いていないと断言できます」
「いえ……ホームページにはちゃんと、負けた時には死亡するというルールが書いてあります」
「そんなこと言って、もし書いていなかったらさすがの俺も声を張り上げて怒りますよ?アリスさんと言えども容赦なく……」
「いえ……しっかりと書いてありますので……もちろん書いてなかったら怒ってもらってもいいですよ」
(…………)
なんだ?このアリスの妙な自信は……
動揺せずに書いてあるの一点張り……
俺の直感だが、アリスは嘘をついているように見えない……
「まあわかりました。そこまで言うなら確認してみますよ」
俺はホームページを確認してみた。
前に隅々まで確認したから確認漏れはないはずだ!……そう思っていたのに……
無慈悲にもそこにあった。あの時発見できていなかった言葉。
『敗者は死亡する。ただし1つ例外あり、なお例外については直接担当者に聞くこと。例外に該当しない方は敗北後自動で死亡が選択される』
(…………)
なぜ……?どうして……?
なぜ俺はこんなにも見落としをしてしまうのだろう?
この字もまた小さく書かれているとか、フォントが見にくいとか、
色が背景に同化しているとか、そういうのはない。
「すみません……書いてありましたね……責めてしまってすみません」
俺はこんなにも文字を読む能力が低いってことなのか?
いやそんなことはないはずだ!
10chなら全ての文字を読めているはず。
10chでできて、ホームページにできないなんてことがあるはずがない!
「ただ……リバーサル社がどのような理由であれ、人を殺すのは良くないと思います。ニートにだって人権があるはずなんです!」
「……それは半分正解で半分違います」
「……どういうことですか?」
「日本国憲法的に言えばその通りです。しかし働いている人からすれば、ニートという存在はどうしても汚れた存在に見えてしまうのです。『俺たちの税金を食いつぶすなー!』と」
(…………)
「なぜ負けた人を殺すのか?これは今はまだ言えません。しかし全ての真実に気づいたときには、包み隠さずにお話します」
(…………)
「ただこれだけは覚えておいてください。『ニートに手厚くサービスをするのは対価を頂いている』ということにです」
(…………)
俺は気づけば何も言えなくなっていた。
何も働いていないで暮らしているニートが邪悪な存在として嫌われていること。
良いサービスにはそれなりの対価が必要なこと。
全てが生きる上で当たり前のことだった。
リバーサル社がどのような目的でやっているかはわからない。
しかしただのニートが偉そうに言っていた俺は……今この話を聞いた瞬間とてつもなく惨めな存在に感じた。
旨い話には裏がある……この法則はこの小説にも適応されます




