第26話 俺ニート、アリスに疑心を抱く
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、まさかのチャンスが訪れる!そのチャンスとは、ゲームに勝利し続けると快適なニートを送れるというものだった!そのチャンスをものにするために、早速契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
アリスが人を殺しているという事実、未だに信じられない。
……いや、殺している理由は、恐らくリバーサル社の指令なのだろう。
だが……それをすんなり承諾したアリスもアリスだろう。
普通なら殺人なんてやらない。例えゲームに負けても、指令だったとしても。
仮にアリスが殺していたとして、なぜ殺す必要がある?
前から俺が言っていたように、強制労働させた方がリバーサル社にとって都合がいい。
強制労働させつつ、リバーサル社が給料の一部を天引きする。
これの方が最もリバーサル社にとって得をするはずだ。
それをせず殺してしまうのはなぜだろう?
(……!)
待て待てそもそも大事なことを考えていなかった。
あの男が真実を言っているとは限らない。
そもそも奴がどうして、リバーサル社が殺人を犯していると気づけた?
直接犯行を犯している瞬間を目撃しない限り、そんなことは断言できない。
頭が痛くなる……銃で無双して快適にニートライフをしていく俺はどこへ行った?
謎だらけの混沌とした現実に、なぜなってしまった?
あの男から話を聞いてしまったからか?
それとも……何か大きな判断を間違えているのか?
やはりここはアリスに直接聞くのが一番だろうか?
しかし直接聞いてどうなる?
仮にアリスが殺しているとして、その先に何がある?
真相を明かしたらゲームが終わる?そんなわけない。
ではこのまま黙っておくのがいいのだろうか?
知らない方がいいことだってある。という考えの通り、
このまま真相は不明と言う状態で過ごしていけば、
少なくともこのままバトルゲームを続けることができるし、
快適なニート生活も変わらない。
(…………)
いやダメだ!やはり言おう。そしてあの男を信じてみることにした。
何故そう思ったのか?それは簡単だ。
「あの男が嘘をつく理由がないから」
いくら10chの民と言えど、個人LIMEまで行ってわざわざ嘘をつくだろうか?
あの男はわざわざ選定までした、見ず知らずのネット相手にそこまでしたんだ。
本当の話に違いない!
そして俺は、今日の戦いの後に全てを話すことにした。
例えそれで、アリスと絶縁状態になったとしても……
そう決めた俺は、戦いが終わるその時までこれ以上考えないようにした。
そして22時……戦いの時がやってきた。
「淳一さん来ます!」
今回の相手は剣を構えた人だった。
「相手が突進してきます!」
「まっすぐ特攻してくるとは……銃の格好の的だ」
バーン!
「そんな……銃のデメリットなんて、ないじゃないか……」
相手はそう呟いて、倒れた。
ああ……そうだった。この男はこの後死ぬっていうことなんだろうか?
もしこの男が死ぬ瞬間を目撃したら、確実にリバーサル社が関わっている!
「さあ戻りましょうか!」
「はい。それからアリスさん、この後お話があるので付き合ってもらえますか?」
「わかりました。まずは元の場所に戻りましょうか!」
平和にニートでいたいなら、某物語のようにPルートを進むしかないようですね(もちろんそうはならない)




