第182話 収益のからくり(S!)
今回はサイドエピソードです。
年々収益が減少はしているものの、まだまだ稼げる状態だ。
部下たちが全力で頑張っているおかげでな。
クローンのため人件費はかからないため、かなりの利益がでる。
さらに政府から黙認されているため、いかなる収益の上げ方をしても問題ない。
そうこう言っているうちに、また新たな死体の山が届いたようだ。
俺はすぐさま、リバーサル社で待機しているクローンを起動。
さて、ではどうやってお金を稼ぐのか?それは簡単だ!
『臓器提供』と『クローン契約』の2つだ。
まずは臓器提供。
死後に臓器を提供できるのは次の3つ。
『腎臓、膵臓、眼球』だ。
これらを摘出し、闇の業者に売却する。
摘出にはやや時間がかかるものの、それでも頑張って行うのだ。
これらの臓器が抜かれた死体は、そのまま火葬室に運んでもらう。
火葬室はいわば火葬場と同じような物。
違いは骨を一切残さないってところだ。
これをするため、預かっている保護者と、利用者にはそれとなく、
葬式は行われないことを伝えている。
もう1つのクローン提供だ。
これはかなり特殊な方法だ。
まず女だったらアリス、男だったらペリーのクローンを生成する。
そしてデータを入れるときに、職員のデータをいれるのではなく、
死んだ利用者のデータを入れるのだ。
具体的には担当していた人から、その人がどういう人だったのかを聞いて、入力する。
その中から悪い行動などの情報は入れず、いい情報だけ入れる。
これをするだけで顔以外が7割ほどそっくりなクローンになる。
最後に少し顔を整形すれば……完成だ。
そしてこれを、アウトリードという人材バンクに登録する。
これはいわば人材を求めている会社に、このクローンを提供するということだ。
会社側は人手不足を解消できる。こっちはそのクローンが稼いだ給料の一部を受け取れる。
最高の収益ポイントだ。
これのかいあってか、最近ニュースなどで人手不足が話題になることは全くなくなった。
それはこのリバーサル社のおかげなのだ。
人材がほしいという申し込みが来たら、早速その会社へ部下が行ってくれる。
簡単な説明をしたら、すぐに登録完了。
そのクローンがそこの会社で働き始めるのだ。
リバーサル社は信用されているのと、悪い行動ができないクローンのため、
面接や履歴書などもカットされる。
だから短時間で人材になるってことだ。
なお暗黙の了解として、会社はクローンばかりとってはいけないというルールを定めている。
これは政府側の要望だ。クローンばかり取るとニートだらけになって困るそうだ。
俺にとっては大歓迎なのだがな。
これが……リバーサル社の利益を得る方法の全てだ。
ただしこれはあくまで、俺たちが強制生命略奪権や安楽剤を使って殺した場合。
相手が自殺をしたりして、死体の損傷が激しい場合は、これらの方法が使えない。
だからこそ、自殺をしてはならないというルールを定めているのだ。
確かにこれなら収益はあげられますね。間違いなく……




