第181話 デバードのお仕事!(S!)
今回はサイドエピソードです。
人間というのは裏切る悪魔だ。
事前に告知や説明をしたって、約束をしたって平気で破りやがる。
それぞれの担当者が細かく丁寧に説明しているというのに、
破る奴が大勢いる。ニートというのは民度が終わっているな。
ニートの思考パターンを変える力は俺にはない。
もちろん部下にもない。
だから……こういうやつらには『強制生命略奪権』を使うしかないのだ。
いつも通り朝礼を済ませた後、
俺は部下がやっていない仕事をする。
それは契約した人の日常生活の監視だ。
とはいえ契約者全員分をリアルタイムで見ることは不可能。
だから不審な行動をするやつだけ、センサーが感知して表示される仕組みになっている。
監視カメラは必ず自宅のどこかに設置している。
そしてたまに……
ピチョン!
監視カメラの存在に気づいてぶっ壊す人がいる。
そういう奴は……
テレポートを使う。
「やあやあ!こんにちは!」
「……!あなた誰だ!」
「俺はデバード。リバーサル社の職員の一人ですよ」
「…………」
「単刀直入に言おう。君監視カメラ壊しましたよね?」
「……それが……なんだというのだ!」
「困るんですよ。そういうことされると……だから、死んでもらいます」
「……待て!監視カメラを設置されることも!壊したら殺されることも、ホームページに書いてなかったぞ!」
「それは君の見落としですね。ちゃんと書いてありますよ」
「……!」
「3分時間をあげますから、ホームページを見返してください」
そして待つこと3分。
「……!書いている……なんで!なんで書いてあるんだ!前に見たときは……」
「言い訳をするつもりかな?いずれにせよルールを破ったので、死んでもらいます」
「……なっ!?ちょっとま……」
(…………)
こうして……また1人、日の目を浴びることもなくニートは死んでいく。
そしてこのニートが死んだことが書かれた置き手紙を残して、俺は元の場所へ戻る。
……別日、またしてもセンサーが鳴り響いた。
……今度は脱走をした利用者がいるようだ。
こういう時は……
「あの……すみません」
「これはこれは、デバードさんじゃないですか!今日はどのようなご用件で?」
そう……捜索と言えば警察だ。
俺は3つ目の能力がある関係上、俺のやる行動は黙認されている。
「○○さんを捜索してほしいのですが……」
「わかりました!全力でお探しします!」
警察に頼めば、大抵1日で見つかる。
プルルルル……
「デバードさん!例の人発見しました!場所は……」
警察から場所を聞くと、
すぐにテレポートした。
「やあやあ!こんばんは」
「……!なんで……どうして警察が」
「あなたが脱走しようとしてたからですよ!」
「私は何も犯罪をしていない!なのにどうして!」
「いきなり担当者に許可も得ず、外出したらからだ。だから警察にお願いして協力してもらったのです」
「そんなことで……なんで警察が?」
「それは知る必要がない。なぜなら……お前はこれから死ぬからだ」
「……!なんで!私なんで死ななきゃならないの!おかしいよ1」
「ルールを破ったからだ。それ以上でもそれ以下でもない。話は終わりだ今から死んでもらう」
「……!待っ……」
(…………)
こうしてまた1人……つまらぬニートをやってしまった。
デバードはこうして仕事を続ける。
今日もルール違反者がいないか……それを監視する仕事を……
デバードもなんでも部下に任せる人じゃないってことですね




