第169話 俺ニート、新たな日々の幕開けをする(裏)
※今回はアナザーエピソードです。
「昨日の件をお話するために来ました」
「あっ!どうぞ中へ!」
あの男がまた来たみたいです。
あのお手紙が効果あったみたいで良かったです!
「ここに来たということは、契約するということですね!」
「はい、正直不安な所はありますが、どうしても契約しなければならない事情ができて……」
「わかりました!ではこちらが契約書になります。一度契約すると解約はできないので気を付けてくださいね」
一度契約すると解除できない……それはあまりにも大きなリスクなのに、
ためらわずに行うって言うのは、やはり切羽詰まっているのでしょうか?
「あっ!そういえば、私はまだあなたに名乗っていませんでしたね」
「そう言われたら確かに、俺もまだ自分の名前を言ってませんでした」
「私の名前はアリスです。株式会社リバーサルで働いています。ハローニートの担当者もしていますけどね」
「つまりどちらでも働いているということですか?」
「基本的にリバーサル社にいるんですが、ハローニートでの担当者もたまにする感じですね。つまりあなたはラッキーボーイなんですよ!私がいるときに契約できたんですから!」
とそれとなく相手のテンションを上げさせておきます。
担当は私かイルミナさんしかいないので、別に珍しいことでもないのですが……
「では次は俺の名前を……俺の名前は三上淳一といいます。当たり前ですがニートです」
「まあニートじゃなかったらこんな所に来ないですからね(笑)」
まずは相手のことを調べないと……
相手が短気な人あったら、この先絶対にトラブルになってしまいます……
まずは軽いジョークを言って様子を見てみます。
……相手は……特に怒ったりしてきませんね。
これなら大丈夫そうです……!
「それじゃあ契約書へのサインももらいましたし、これでハローニートの事務所でやるべきことは終わりました。お疲れさまでした」
「はい、それでは今後もよろしくお願いします」
「それじゃあ早速、2人で行きましょうか」
「……?行くってどこにですか?」
「三上さんの自宅ですよ!もちろん」
「……へ?」
「なぜ俺の自宅に来る必要があるのですか?」
「昨日FPSゲームで勝負する話をしたじゃないですか」
「はい」
「そのゲームを行うためには、自宅を知っておく必要があるんです。絶対に」
「FPSゲームと自宅を知ることとの、関連性がわからないのですが……」
「すみません……今は口だけで説明できる自信がないので、まずは何も言わずに承諾してもらえませんか?」
「……わかりました」
一度契約させたので仮に抵抗してきても、絶対に自宅まで行くんですけどね。
まあ住所を契約書に書いたので……多分大丈夫だと思いますが……
「それでは三上さんの自宅まで車で行きますので、是非乗ってください!」
「ありがとうございます」
「ところで淳一さん」
「なんですか?」
「私のことどう思いますか?」
「まあその……かわいいと思いますよ」
例えお世辞あったとしても、かわいいと言われるのは嬉しいことです。
でも私……もう何百回……下手したら何千回も言われているかもしれません……
「ありがとうございます!それでこの質問をした理由は、守らなければならない約束があるからです」
「どんな約束ですか?」
「あなたがどれだけ私のことを好きになっても、恋に落ちてはダメです……これだけは守ってください」
ついに来た!アリスの過去編&アナザーエピソード編!
ついに今回から少しずつアリスの全てが判明しますよ!




