第167話 俺ニート、衝撃の新事実が伝えられる
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
俺以外の家族を失った過去があっても!俺はめげずに生きていく!
「……!そっそんな……」
「はっはっはっは……実に愉快だ。家族全員を失って、さらに目の前の相手を失った。お前はこれで5人の仲間を失ったわけだ!俺除いてな!」
「……ぐっ……」
俺は膝から崩れ落ちた。もう何度目かもわからない。
目の前が真っ暗になりそうだ。
俺は……あまりにも無力な存在だ。
「所詮ニートっていうのはなぁ。単純で弱い男しかいねぇのさ!目の前の女さえも救うことができずによぉ!目先の餌につられてろくに努力もしねぇでよぉ!」
(…………)
「だが安心しな!お前が次の犠牲者になれるんだ。しかもすごいことに、リバーサル社の中で死ねる。こんなやつなかなかいないぜ?」
(……!)
俺が……殺されるだと?
もうとっくに契約は切られているというのに!?
俺はすっと立ち上がり、
「なぜ俺が殺されなければならない!俺はもうすでに契約を切られているはずだ!」
「殺す理由かい?それならさっき言っただろう。2度は言わないね。だが契約が切られている……という主張に対しては、いてぇとこついてくるじゃないか」
(…………)
「まあその軽いジョブに免じて、いいことを教えてやろう」
「……いいこと……だと?」
「今からお見せしよう!」
そういうと、デバードはポケットからスマホを取り出した。
それから数分すると……
「俊介さん!」
(……!)
「アリス……さん?なんですか?」
「俊介さん!」
「心配しなくても俺はここにいますよ」
「俊介さん!」
「俊介さん!」
「俊介さん!」
(…………)
アリスはずっと俺の名前しか言わなかった。
そして気のせいか……後ろからも声が聞こえる。
俺は恐る恐る振り返ってみた。
すると……
(……!!!!)
これは……まるでゲームの世界に入り込んだかのようだ。
なんとアリスが……『100体近く』いたのだ。
しかも姿も全く同じ。
「あーーーーっはっはっはっは!実に傑作だよ!人造人間だどうだいってたけど、残念だったなぁ。もっと違う存在だったのさ!」
「……どういう……ことだ?」
「本当の正体を教えてやるよ。リバーサル社の職員はなぁ。全員『クローン』だ。オリジナルの情報を元にコピーされた存在。ようはただの使い捨てってわけさ!」
「クローン……だと?」
「リバーサル社は働いている奴は5人しかいない。だがその5人を無限に増やすことができれば、ニートが何万人だろうとあっという間にさばけるってわけさ!」
「……じゃっじゃあ!アリスは!アリスと今まで楽しんできた思い出は!」
「あーあのクソみたいなバグ個体かい?あんなものはとっくに処刑されているさ!処刑というより破壊だな」
「お前……お前!」
「あーそうそう、デバードになったから話すけど、お前を1度だけイルミナが担当した奴も、クローンだから可能。それ以上でもそれ以下でもない。アリスが担当しちゃったら疑惑の目を持たれそうだったからねぇ……」
(…………)
「恋をしてはならない……これはクローンだから、っていう理由が表向きだが、もう1つの理由も特別サービスでただで教えてやろう。それはなぁ……『スキンシップを避けるため』なんだよな」
「スキンシップ……?まさか!太もものことか!」
「そう!もし恋人関係になったら、お互いの体を障ったりするだろう?そうなるとまずいんだよねぇ……太ももに隠された秘密を知ってしまうことに……」
(…………)
「それにルールに定めておけば、最悪強制生命略奪権で命奪えるからなぁ……」
「そっそれならおかしい!なぜ俺がアリスさんをおんぶしたときに、その権利使わなかった!」
「ああそれかい?あの時の俺は気分が良かったからな。特別に見逃してやったのさ!もちろんSNSとか10chに流そうとしたら、その時点で殺すつもりだったけどなぁ」
「それはどうだろうか?」
「……なに?」
これならどれだけニートがいても、ちゃんとさばききれますね!




