第149話 俺ニート、恐れていた最も最悪なことが起きる
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
父と兄を失った過去があっても!俺はめげずに今を謳歌する!
「人造人間であることがわかったことで、あれの謎も解決することになるね」
「……?」
「恋をしてはいけない理由……それは人間じゃないからできない。それで悲しむ人が出ないように、あえてルールに定めてくれたんだよ」
「なるほどな」
これだけ相手に配慮したルールって言うのが妙に引っ掛かるが、筋は通っている。
もし恋をしてはいけないって言うルールがなかったら、本当に俺とアリスが結婚する未来もあったかもしれない。
それにしても……今考えると、あのタイミングで別れたのは、まだ良かったのかもしれない。
もし……本格的に”好き”になってからこれをされたら、
もっと俺は壊れていたのかも……
「それじゃあ……今日はこのぐらいにしておこうか。じゃあ解散で!」
こうして梅田による、情報収集会は終わった。
俺もこれで学べたものが多かった。
本当に頼りになるな。梅田は。
十文字も癖の強い人という割には、真面目に話を聞いて意見していた。
今までとは少し違うこの生活もいいな!って思った。
「プルルルル……」
突然俺のスマホに電話がかかってきた。
番号は……また前と同じ番号!?
「はい」
「やあおはよう。第2の人生はスタートできましたかな?」
「……まあそこそこやってます」
「それは良かった。でも残念だったね。今からその第2の人生はバラ色から黒色になってしまいますよ」
「どういうことですか?」
「約束……やぶりましたよね?絶対に誰にも言うなと言ったのに……」
(……!)
そ……そんなバカな!あの場所にはスピアルや他の職員はいなかったはずだ!
一体どうしてばれたんだ。
「約束を破ることは相手を裏切ることも同然。そうなると……こちらとしても優しい姿を見せ続けることはできなくなってしまいます」
「そっ……それは!」
「言い訳しても無駄ですよ。約束を破った事実は変わらない」
(…………)
「とにかく今この瞬間、あなたの人質に対する運命は決まった。それではごきげんよう!頑張ってくださいね」
デバードは愉快犯の如く、笑いながら相手に絶望を与えてきて、電話を切った。
人質の運命が決まったって……嘘だよな?
俺は一気に不安になった。とんでもない最悪なことが起きる予感がした。
それから5分後……
「プルルルル……」
またしても電話だ。
「俺の母は!どうなった!」
「ちょうどそれについて話そうと思ってたところですよ」
(…………)
「あなたの人質は……『殺しました』たった今」
(……!)
「じゃあ報告も済んだのでこれで切りますね~」
「ちょっと待った!」
俺の声は届かず電話を切られた。
俺は勢いよくその場に倒れた。
非情、この世はまさに理不尽でできている。
どうして俺は……何も持てないのだろう。
家族のぬくもりも、アリスとの思い出も、皆あいつに奪われた。
俺にはもう誰にも味方はいないんだ。
どうせ梅田も十文字も、いずれに裏切るに違いない!
そうだ!あいつらだって俺をいつか見限るだろう。
こんな俺なんて……自殺した方がいいんだ……
そうすれば天国で……また皆に会えるのだから。
「三上君!大丈夫?」
「三上殿!けがはないか!」
俺が落ち込んでいたら、2人が駆け寄ってきた。
俺は……もうどうなってもいいやっていう自暴自棄になりながら、
さっきあった出来事を話した。
「三上君のお母さん、殺されたんだね……なんてひどい……」
「しばらく一人にしてほしい。気持ちの整理をつけるために」
「わかった」
俺はひとりぼっちになってしまった。
孤独な人生の始まりだ。
……でも今回は俺が悪いんだ。俺が忠告を聞かずに喋ったから……
リバーサル社の職員のせいにはできない。理不尽に殺されたわけではないからだ。
とにかく心の傷がいえるまで……このまま休むことにしよう。
俊介……一体どこまで辛い運命を背負わなきゃならぬのだ……
本当に悲しくなりますね……




