第148話 俺ニート、アリスの謎が全てにまとまる
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
父と兄を失った過去があっても!俺はめげずに今を謳歌する!
「俺のイルミナ殿も、人間ではないと言われれば、そうかもしれないと思うところはあるな」
(…………)
もう……ダメなのか……?
俺はこんなありえない話を信じるしかないのか?
アリスは人間ではない!
この事実をすんなりを受け入れろと?冗談じゃない!
なにかあるはずだ!人間である証拠が!
「確認だが梅田殿、やはり先に教えてほしい。職員の正体は何かについて」
「ああごめん、言うのが遅くなったね。僕は皆『人造人間』だと思ってる。高度なAIを搭載した……ね」
「では確認するが、人造人間って言うのは所詮機械だ。人間に近い動作や言語を喋っても、機械という絶対的な物が変わることはない。『機械が埋め込まれている場所がわからない限り』その主張は苦しすぎる」
「なるほどね~確かにそれは一理あるね。スピアルを見ただけでは、人造人間であると断言できるポイントはない。そしてさっききたイルミナについても、それらしき痕跡はなかった」
(…………)
そうだ!いいことを言ったぞ十文字!
アリスが人造人間なら、どこかに必ず機械の痕跡があるはずだ!
「ごめんね、ちょっと突っ込みすぎちゃった。今のところ僕は、職員が人造人間である根拠を示せないや。やっぱり普通の人間なのかもね」
「『明らかな違和感がない限り』そもそも人造人間と決めつけるのは無理だろうな」
よし!最悪の事態は免れた!
これでアリスが実は人間ではありませんってなったら、マジで泣き崩れるところだったぜ。
……ん?待てよ?
『明らかな違和感……?』
……!まさか!?
……あれって……そういうことだったのか!?
「……違和感なら、あった。一個だけ」
「本当かい?三上君。聞かせてほしいな」
(…………)
そうか……わかったよ。
俺は神から見放されている人間だったんだ。
いっそ人間なんかに生まれてこなければよかったんだ!
「太ももの感触が……普通の人間とは思えなかった」
「それはどういうことかな?」
「アリスの太ももが『とても硬かった』んだ」
「そうなの!?」
「俺は最初筋肉を疑った。だがそれはあくまでも他の可能性がなかったから、無理やりこれじゃないかと思っただけだった。だが……もしあれが機械だったから硬いっていうのなら、そっちの方が100倍説得力がある。だからあれは間違いなく……機械だ」
「そうなんだ……じゃあ今度僕もスピアルの太もも触ってみるよ。何かわかるかもしれないから」
「ちょっと待つんだ。三上殿」
「……?どうかしたのか?」
「お主は1つある可能性を見落としている……義足の存在だ」
(……!)
「太ももが硬いというだけなら、この可能性もあるけど、どうだろうか?」
「なぬっ!?それはどういうことだ?」
「アリスは……お金がないんだ」
「……?どういうこと」
「アリスはお金をもっていなかった……そして義足の相場は、大体100万円前後。つまり……それを支払うことができない以上、装着はできない」
「そういえばイルミナ殿も……所持金がなかったな、だが!借金すればいくらでも……」
「それも無理……だってアリスは『無賃労働』なのだから」
「……!それは初耳だぞ!」
「僕もそれは聞いたことがなかったよ。本当にそうなのかい?」
「ああ、アリスが自らそう言った。借金を返す宛がない以上、義足は不可能。つまり……認めたくないけど!太ももには機械が埋め込まれている可能性が高い」
「ありがとう教えてくれて、どうやら職員は人造人間である可能性が高そうだね」
(…………)
もう前には戻れない。俺が自ら証明してしまった。
アリスが……人造人間であることを……
これでアリスの謎が全て解決しましたね!




