第137話 俺ニート、藁にも縋る思いで連絡する
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
父と兄を失った過去があっても!俺はめげずに今を謳歌する!
「アリスさん、何か悲しいことがあったんですか?何やら泣いているようなので……」
「俊介さんには関係ありません!そのことはほおっておいてください!」
(…………)
「とにかく私もう行きますので!」
(…………)
あれは聞き間違いなんかじゃない。
アリスは泣いていた。
もしかしたら……『アリスの本意ではないのかもしれない』
では一体なぜ?担当者以外が俺に介入してくる理由なんてあるだろうか?
もしかして……『身分を偽った俺がリバーサル社にとって都合の悪い人』だったりするのだろうか?
どうやら直接俺をクビにしたのは、アリスではなく第3者だろう。
それは一体誰かは、まだわからない。
それよりも今すごい大事なのは、これからどう生活するかってこと。
まあ普通に母を頼るしかないよな。
俺は母に電話をかけてみた。
プルルルル……
……くそ!全然でない!今は仕事中ってことか?
俺は仕方ないので夜まで待った。
……だが夜になっても母は出なかった。
……仕方ない……こうなったらいちかばちか、怖いけどひかりに電話をしてみる。
プルルルル……
「おかけになった電話番号は現在使われておりません」
……ひかりもダメか。こういう時に限って誰も出てくれない!
こっちは一刻を争う状態だっていうのに!
あと頼れるやつ……いねーじゃねーか!
こういう時にひかり以外友達がいないっていうのが響いてくるよなぁ……
……こうなったらやけだ!
ダメ元で!わらにすがる思いで!あの人に頼ってみるか!
俺はLIMEである人物に相談をしてみることにした。
その名は……『ジョナサン』
俺は祈りを込めてメッセージを書いて送信した。
15分後……
「やあ!誰かと思えばレダ君じゃないか!何かようかい?」
「すまない……もし今ジョナサンがここにいたら、俺は全力で土下座することになる」
「へぇ!?ちょっとレダ君?どうしたのかな?今日はいつもとはちょっと違うね」
「頼む!俺を……養ってください」
「……!?ちょ、急だね?何かあった?」
「俺は……ハローニートとの契約を切られた。完全に収入がなくなってしまった」
「……!?ええ?でも親がいるんでしょ?」
「……それが親とも連絡がつかない。もう頼れる宛がないんだ……」
「……何かわけありみたいだね?」
「……本当にもう……急すぎて俺……どうしたらいいかわからない……」
「わかった。詳しい話を聞く必要があるみたいだ。明日一緒に会わない?」
(……!)
嘘だろ!?顔も見たことないジョナサンが!?
俺のためにここまで親身になって聞いてくれている……
「ありがとう……」
「じゃあ僕の家にきなよ。そこが一番落ち着けるでしょ?」
「……そうさせてもらう。本当に感謝している」
「じゃあそういうことで、準備もあるから今日はここまでねー。住所は今送るから」
そういってジョナサンは自宅の住所を送ってくれた。
それにしても……ジョナサンのやつ俺が言うのもなんだが、
どうしてここまで俺に『協力的』なのだろうか?
赤の他人だぞ他人。他人がそこまでするなんて……何かある!
……でもそれは、まずは助けてもらってから考えないとな。
今はとにかく生活を安定させることが最優先だ。
ここまで簡単に人を助けてくれるなんて……何かありそうですね。




