第136話 俺ニート、生命線を絶たれる
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
父と兄を失った過去があっても!俺はめげずに今を謳歌する!
(…………)
一体どうしてしまったんだ……アリスのやつ、
今日は明らかに様子がおかしい。
今までのアリスとはまるで別人……
人格が変わってしまったかのようだ。
「アリスさん!どうしたんですか!何か俺に不満でも……」
「…………」
アリスは黙り込んでいる。
俺が何か悪いことをしてしまったのだろうか……
だが全くと言っていいほど心当たりがない。
「俊介さんは……『嘘つきだったんです』」
「……え?」
「今まで私を……いえリバーサル社をだまし続けてました」
「ちょっと待ってください!一体何の話なんですか?」
「俊介さんは……『戸籍を偽って契約。つまり大罪を犯した』んです。これは会社で言う経歴詐称みたいな話です」
(…………)
「こんな『最低』なことをする人を、リバーサル社に置いておくわけにはいかないんです!」
「でっでも!それは俺がわざとやったわけじゃなくて!」
「わざとじゃなかったら犯罪を犯してもいいんですか!どんな悪事を働いてもいいんですか!」
「……!そっそれは……」
……所詮は俺の都合、そんな人で面倒見れないってことか。
アリスにとっては、信頼を裏切られたようなものだったか。
「あなたは私との信頼関係を裏切ることをしたんです!しかも最初から……」
(…………)
「私は考えました。俊介さんにどんな処分を下すかを……」
(…………)
「そこで決めました。俊介さんは『懲戒解助処分』とします」
「懲戒……解助?ですか?」
「つまりあなたは……リバーサル社からクビになったようなものです!」
(……!)
「ハローニートとの契約も残念ですけど、こちらから契約を切らさざるを得ません!」
それって……明日から収入なし!?
嘘だ!また母に迷惑をかける生活に逆戻りかよ!
いくら貯金がまだ少しあるとはいえ、このままではまずい!
「待ってください!いくらなんでもいきなりすぎませんか?こういうのは準備期間を経てやるものかと」
「そんなこと言える立場なんですか?」
(……!)
「あなたのことはもう面倒みきれません……例えあなたが『餓死』しようとも、もう私には関係ないことです」
(…………)
そうか……これはアリスだけの問題じゃないんだ。
リバーサル社との約束を破った以上、皆が迷惑をしてしまった。
俺1人が死ぬことでさえ、罪を償え切れなくなっているってことか。
「それじゃあ俊介さん、さようなら。今までありがとうございました」
「……くっ!」
俺は思わずその場にひざまずいてしまった。
こんなのってありかよ……俺が収入を失ってしまうなんて……
絶望でしかないこの状況……
全ては弟を失ったことで連鎖的に不幸が続いて行った
弟を失う→父を失う→人格を失う→会社を失う→ひかりを失う→
そして今度は……収入まで失ってしまった。
本当に俺は……幸せになってはいけない人間なのか?
目の前にいるアリスとの関係さえ、良好になれないのか?
絶望で苦しみながら、ふと顔を見上げてみた。
するとアリスは後ろを向きながら……
「……ヒック」
(…………)
アリスは……『泣いていた』
最後の涙が意味する物とは……!?




