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第132話 真のニートの罪滅ぼし(S!)

今回はサイドエピソードです。

俺は三上淳一、三上家の弟だ。

幼馴染の南ひかりと一緒に楽しい日々を過ごしていた。


ひかりは言ってしまえばなんだが、とてもかわいい。

将来一度でいいから、デートできたらいいなと思っている。


俺、兄、ひかりの3人は、よく家で集まってゲームをしたりする。

そして面白いことに、兄のやつすぐにひかりと打ち解けていったこと。

まるで普通の友達のように、接している。


そんな楽しい日々を過ごしていたが、

高校に入学してから、事件が起きた。


俺はいじめられるようになってしまった。

物は隠され、机には落書きされ、挙句の果てには、

教室に入った瞬間に、首を絞められたこともあった。


俺は落ち込みながら、家に帰ろうとすると、

ふといじめっ子の陰口が聞こえてきた。


それを聞いてみたところ、俺がいじめられるのは、

『見た目がきもいから、弱そうだったから』というものだった。


俺は日に日にどんどん元気がなくなってきた。

そりゃあいじめられ続ける毎日に、夢も希望もない。


一度教師に行ったこともあるけど、まともに対応してくれなかった。


俺の自我は目に見えて崩壊していった。

一度本気で自殺しようかと思った。


家ではいじめられていることを隠し続けたが、もう限界だ。

全て楽になろう。

そう思い、台所にある包丁を手に取り、心臓に突き刺そうとしたとき!


非情に運が悪く、母が帰ってきた。

自殺は失敗に終わったのである。


その後家族会議にて、俺のいじめの話を話さざるを得なくなった。

重い空気になる中、母は俺に転校をすることを提案された。


しかし俺はその提案を断った。

けじめとしてしっかり同じ高校で卒業したいからだ。


すると兄は、高校を卒業したら一回働かずに心を休める時間にしてはどうか?という提案をしてきた。

つまり……『ニート』になるということだ。


俺はそれも断ろうかと考えたが、さすがに少しぐらいはリフレッシュ機関がほしかった。

だからその提案を受け入れることにした。


俺はその後もはや根気だけで高校に通い続けた。

そのかいあって、無事高校を卒業したのだ。


そして俺はニートになった。

最初は心が癒されていく感覚があった。


傷ついた心が修復されていくような感じがした。


だが2か月後、そろそろ働こうかなと思い、

母に言ってみた。


……だが、母からは無理しなくてもいいよ。と言われてしまう。

むしろ働くことを拒まれているかのような気がした。


それから4か月……半年……1年が過ぎた。

未だに働くことを止められ続ける俺は、なぜ止められるのかを考えてみることにした。

だが自分の力だけでは、何も思いつかなかった。


そこでネットで調べてみることにした。

すると……ある恐ろしいものが書いてあった。


『1年以上ニートをしてる人は、追い出し業者によって矯正施設に入られる可能性がかなり高いです』


(…………)


さらに他の記事には、


『優しい人ほど怒りが爆発した時に、何をするかはわからない』


また、10chにはこうも書いてあった。


『ニートの親は、養えなくなったら容赦なく引っ越しして捨てる』


(…………)


そうだよね……普通ずっとニートしていいっていう親なんているわけがない。

もしかしたら何の役立たずの俺も、いずれは捨てられるのかもしれない。


そもそも俺は迷惑をかけっぱなしだ。これ以上俺がここにいて、何の役に立つというのだ!

これならもう……『俺は死んだほうがいい』


自殺……それが最も賢明な判断だ。

もう誰も苦しまなくて済む。誰にも迷惑をかけなくて済む。

素晴らしい方法じゃないか。


だがどうやって?

普通の自殺は比較的に成功しにくい。

……!そうだ。あの方法ならいけるかもしれない!


でも最期に……ひかりとデートがしたいと思った。

デートじゃなくても2人で一緒にお出かけしたいと思った。


俺は早速ひかりに声をかけてみた。

するとOKしてくれた。


そして迎えたデート当日、俺は母に笑顔でいってらっしゃいと言ってもらって、

出発した。


(…………)


すまんな……もう……ここには『二度と帰ってくることはできないと思う』


そしてひかりとのデートは順調に進んだ。

そしてとある公園で休むことにした。


そして俺は、ひかりに

「ポケットティッシュを買ってきてほしい。お金はこれで支払ってもらえないかな?」


「わかった!」


っとこんな感じで、ひかりにポケットティッシュを買いに行かせた。

ポケットティッシュを売っている場所は2軒隣にある。


ひかりは上機嫌にポケットティッシュを買いに出発した。


……実行するなら……今しかない!


俺は立ち上がり、歩道のところまで歩いた。そして……

車が来たタイミングで……『全力で飛び出した』


ゴーン!


ああ……成功してくれてよかったよ。

薄れていく意識の中、成功したことを喜んだ。


救急車で搬送されていく間、どんどん意識は遠のいていく。

そして病院に着いた頃、

俺の意識は……完全に途絶えた。


これでもう父母兄……平和に暮らしてくれよな。

過度な優しさは時に凶器となる。そんなお話でした。3人の悲しすぎる過去はどうでしたか?ちなみに次回で過去編は一旦終わります。

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