第127話 ニート不満暴露SHOW!(S)
今回はサイドエピソードです。
「えー皆さんお集まりいただきありがとうな!我がニートたちよ!」
俺の前には8人のメンバーがいる。
そのメンバーは全員……『自分がニート』なのだ。
「今回は『ニートの親に対しての愚痴曝露会』というテーマでの雑談だ。まあ同窓会みたいな感じでやっていこうな」
俺はこの会のリーダー。
このメンバーとは、「10ch」で知り合った。
「一応言っとくけどこの会のルールは特にないぜ。2時間ほど親に対しての不満、辛さを存分に吐いてもらって構わない。堅苦しい説明はこれぐらいにして……さあ誰から不満を話す?」
こうしてニートの親に対しての愚痴曝露会は始まった。
「早速俺からいかせてもらいたい?」
「はい!どうぞ!」
「俺のババアが、毎日毎日働け働けうるせぇんだよな。ちょっと頑張ろうかなっていう気持ちも、働けと命令口調で言われたら、完全にやる気が0になる。これわかる人いないか?」
「それな!小学生とかが、宿題やろうとしてた時に、宿題やりなさいって言われてやる気無くす奴と同じだよな」
「俺の親も同じだわ。マジで腹立つ」
よしよし、いい感じに盛り上がってきた。
皆相当うっぷんが溜まっているんだろう。
「ただ口で言ってくるだけならまだましだぜ。俺の親なんて脅してくるんだもの」
「脅す?」
「働かないと飯を減らす!とかな。そのせいで最近お腹すくようになってきたんだわ」
「俺はそれの金バージョンならされた。働かないとお小遣い減らすぞ!って」
「やばwそれもう完全にクソババアやろww」
会場は一気に大盛り上がり。カラオケの歌よりも大きな声が、
部屋の中で反響する。
「そういえばな、ちょっと聞いてもらいたいデータがある」
「……なんだ?データ?」
「この前ニートの親のふりをして、とある会に参加したんだが、そこはニートの親の集まりでな。そこでの会話を録音させてもらった」
「ナイス!」
「行動力の神やな」
俺は早速録音したものを再生した。
「ひでぇ!ババアのくせに調子乗ってんな!」
「うちの親じゃないとしても腹立つわ!」
「これでうちの親だったら、マジで包丁ちらつかせたるわ」
こんな感じで勢いが衰えることがなく、あっという間に2時間経過した。
「時間になったな。それじゃあ皆さんお疲れ~」
俺は8人分のお金を回収して、支払った後、
全員と別れて、一人で帰ることにした。
今回両方参加してみてわかったことは、
いくら世話をしてもらってるとしても、働けと言われるだけで台無しになる。
ということを皆も思っていることだな。
ちょっとすっきりしたから、殺してやるっていう気持ちは撤回するとしよう。
元々するつもりはないけどな。
どちらも不満がたくさんある以上、お互い仲良くは難しそうですね……




