第125話 俺ニート、決定的証拠を突き付けられ、とどめを刺される
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「俺は信じてない!だって淳一は俺!そして俺はまだ生きているんだ!」
だが……俺はまだ希望を捨てない!
電話番号の件が謎だからと言って、淳一が死んだと決まったわけじゃない!
俺が淳一!こうして生きている!
「はぁー……」
母は大きなため息をついた。
「なんでため息をつくん?」
「わかった。もういいわ。電話切る。電話切った後LIMEに画像送るからそれ見て」
「……?わかった」
電話は切れてしまった。
俺は勝ったんだ!兄なのか弟なのか論争に!俺は勝利した!
どうだ!例えアリスだろうと母だろうと、俺が偽物だっていう主張を叩きのめしてやった!
電話の件だけは、まだ謎のままだけど、それは追々俺の手で解決してやるぜ!
「電話終わりました。スマホを借りちゃってすみません……」
「いえ大丈夫です!……あの、お母さんと会話しても、まだあなたが俊介さんであることを納得できませんか?」
「はい、だってそうでしょう?俺はどっからどうみても淳一。戸籍やら姿やらを見てもそう言える。なんならホテルに戻ったら鏡でもなんでも見てやりますよ。そしたら淳一の姿が映っているので」
っと、少し気持ちが落ち着いてきて、軽いジョークまで言えるようになったその時!
ピンコーン♪
俺のスマホにLIMEが来た。
俺はすぐにそれを見た。
その時……俺の脳内が走馬灯のように、過去の出来事を思い出していく……
「いっいやああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「どうしたんですか!」
アリスはすぐに俺のスマホの画面を見た。
すると何かを納得したかのように、スマホを返す。
「大丈夫ですか!」
(…………)
俺は記憶を取り戻してきた。三上俊介の時の記憶。
アリスや母が言っていたことは本当だったんだ。
忘れもしない……交通事故の現場……なんで俺は忘れてしまったんだろうか?
まさか『その時の写真』を見るまで頭から消えていたなんて……
激しい頭痛と共に、記憶が蘇ってくる。
……しばらくして、ついに俺は!完全に記憶を取り戻したのである!
.
「すみません。アリスさん。今まで散々迷惑をかけてしまって……」
「いっいえ!大丈夫ですよ」
「改めまして自己紹介をさせてください。俺は三上俊介です。三上家の兄となります」
「やはり……そうだったんですね!よろしくお願いします。俊介さん!」
俺の正体が俊介だと知っても、アリスは対応を変えなかった。
どうやら既に俺の正体には完全に気づいていたようだ。
ともあれこうして、第2の人生が始まったわけだ。
弟の死から逃げない人生……俊介として再び出発する人生……
それが今から始まる!
「とりあえず今、母さんに謝っておきます」
俺は謝罪の一言と共に、記憶を取り戻したことをLIMEで伝えた。
母は安心したかのように、満面の笑みのスタンプを送ってきて、
「これからも一緒に頑張ろう。だからもう俊介として生きて。南さんはね、こういってたんだよ。『私の中の好きだった2人がいなくなってしまった』って」
というメッセージが来た。
ひかり……2人で戦ったときの、あの涙はそういうことだったんだな。
ひかりは俺と弟に恋をしていたんだ。
決めた!俺はもう逃げない!
絶対に現実から目をそらすもんか!
俺はなんとしてでもニートなりの勝ち組人生を送ってやる!
そう心の中で誓ったのである。
「俊介さん!そろそろ渋滞終わりそうです!このままいけばもうすぐホテルに行けそうですよ!」
「それは良かった……なんかどっとつかれてしまったので……」
「あの……私からも謝らせてください」
「……?何をですか?」
「楽しい旅行中に、こんな辛い過去を思い出させてしまって……」
「いえ、今となってはむしろ感謝していますよ。だってようやく自分の真の姿に向き合えたのですから」
「……やはり俊介さんは優しいですね……」
これで……俺に対しての謎は全て解決したってことなんだよな?
こっからさらに衝撃の事実とかないよな?って不安にもなっていたが、
まあアリスの様子を見る限り、特にそう言うことはなさそうだ。
「あっ!俊介さん!渋滞終わったみたいです。一気にホテルまで行っちゃいますね!」
それから数分後……ホテルに着いた。
どっと疲れた俺は、すぐに風呂に入ったのである。
ついに淳一の正体が明らかになりました。そして次回からまた長いサイドエピソードラッシュとなります。




