第122話 俺ニート、突然のアリスの強烈な一撃に戸惑う
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
俺が質問をし始めて、少し経ったが、まだ渋滞の状態が解消されていない。
渋滞の方は長期戦を覚悟しなきゃいけないのかもしれないな……
「淳一さん、他に質問ありますか?」
(…………)
他の質問……か。
正直あとは聞きたいことは……今のところないか。
本当のことを言えば街にあった死体のこととか聞きたいが、
下手に今質問して、死体のことが隠蔽されたとかなると、厄介なことになるかもしれない。
あの男のためにも解明してやらねばならないんだ。
「質問したいことは……特にないですね」
「わかりました!次は私の番ですね」
「はい、そうです」
「淳一さんは、どうして私に優しくしてくれたんですか?」
「……?どういうことですか?」
「今日は私のために、たくさんお金を使ってくれたじゃないですか。特にウェットスーツですね。あれって10万円ぐらいもしたのに、それを他人である私に使うって言うことが、未だに信じられなくて……」
……そうか、やっぱりそうなんだな。
いきなりたくさんのお金を、アリスのために使うって言うのは、普通はおかしいんだな。
「別に深い理由はないですよ。日頃お世話になっている人にお礼をするっていうことは、人間として当たり前のことだと思いますので」
「それにしたって……さすがに10万円のウェットスーツは……」
「あれは親友の証だと思ってもらっていいです。誰に対してもするわけじゃありません。アリスさんだからこそしたんです。これからも仲良くしたいと思っているから……」
「淳一さん……」
「……?なんですか?」
「私……初めてかもしれないです……」
「何が初めてですか?」
「こうやって……本当に私のために色々優しくしてくれるっていう人は……
(…………)
アリスはもしかして……『夫以外からもいじめられていたのだろうか?』
それともアリスは『過去に関わった優しい人のことも忘れているのだろうか?』
それはつまり趣味以外の記憶も何か忘れているということなのかもしれない。
「リバーサル社の人とかは、アリスさんに優しくしてくれたりはしないんですか?」
「もちろん優しくしてもらっています!でも淳一さんのように心の底からっていうのは、わからないです。でも私は、淳一さんが一番優しくしてくれているって思ってます!」
「なるほど……」
こうやって面と向かって褒められるとすごく嬉しいな。
なんだか照れてしまうぜ。
「…………」
アリスは何かを考えている。
こっそり見えないところでにやけようかなとも思ったけど、顔覗かれたら死にたくなるのでやめた。
それから少しして……
「あの……ちょっと質問いいですか?」
「はい」
おっ!アリスがまた何か質問をしてくるのだな!
俺も2回聞いたし、アリスも2回聞く権利があるからな。
「それで……質問というのは?」
「あなた……『誰』ですか?」
さあ来ました!ついに旅行編クライマックスです!




