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リアルJSがファンタジーを書いてみた

作者: 秋月静流
掲載日:2020/02/02

 おれの名はコムサ・リエム。

 みんなからはリエムとよばれている。

 小さいころからラナロートというむらで育っている。

 おれはモンスターたちをたおす「ゆう者」をめざしてがんばっている。

 だが、その未来はないかもしれない。

 なぜかというと、この世界には強いま王がいて、もうすぐこのむらをおそおうとしてるのだ。

 それなのにこのむらの人たちはむらを守ろうとしない。

 ぎゃくにすてようとしているんだ。

 守ろうとしているのは、おれの友だちであるま法使いのロンとせんしのエディックだけだ。

 おれたちがみんなに、


「このむらを守っていけば、きっとみんなにも未来がある。

 だからみんなでこのむらを守ろう!」


 と言っても、


「バカじゃないの?」

「ま王にかてるわけがないだろ」


 などの言葉が返される。

 もうおれたちだけで戦うしかないのかな、と思った。

 そんなことをしているうちに時間はすぎ……

 いよいよ明日はこのむらをま王がおそう日だ。

 なにか、かてる方法はないのか?

 気がつくとおれは夢の中。

 いつのまにか、ねてしまっていたらしい。

 その時、大きなりゅうがこちらを見つめているのに気づいた。

 夢の中でりゅうに食べられてしまうのか、と思った。

 だがりゅうはおれに話しかけてきた。


「力をかしてほしいか?」


 と、りゅうは言った。

 おれはじょうきょうがよく分からなかったが、小さくこくりとうなずいた。

 そしてりゅうは言った。


「なら力をかしてやろう」


 そう言いのこして、りゅうは消えていった。

 そしておれも目がさめた。

 朝なのにくらい。

 おれは宿の外に出て空を見てみると色がむらさき色になっていた。

 ロンから聞いていたま王のてんそうまほうのせいらしい。

 その時とおくに何かがいるのが見えた。


「なんだ、あれは?」


 よく見てみると小さなうねうねしたものがこちらにむかってきている。

 目をこらして見ると、それは夢に出てきたりゅうだった。

 とても速かったので、あっというまにこちらについてしまった。


「またせたな、人間。すまん」


 目の前にきたりゅうが大きな口を開けて言った。

 おれは、まぼろしか本物かも分からないまま会話をしていた。

 このりゅうの名は、グリアスというそうだ。

 ま王はむかしからのてきらしい。

 いっしょにたたかってくれるそうだ。

 そう話してるうちに、ロンとエディックが早くもとうちゃく。

 そして空を見上げてさけんだ。

 ヤバい気がしたおれも空をじーっと見た。

 こいむらさき色だ。

 早いところはもう黒くそまっている。

 あれはてんそうまほうだ。

 黒くなったところから、どんどんモンスターたちが出てきた。

 こんなことになるなんて、むかしは思ってもみなかった。

 でもいまはたたかうしかない。

 おれは「ゆう者」としてのレベルが低いので、弱いモンスターをどんどんたおしていった。

 つよいてきはグリアスに任せて、えんきょりこうげきはロンに任せた。

 せっ近こうげきはおれとエディックがやっている。

 おれにとって、このたたかいは、人生で一番のききだと思う。

 たたかいが一息ついた所で、みんなのようすをうかがった。

 グリアスが少しのけがをしていて、ロンがすりきずをしているようだ。

 ロンがまほうでグリアスのけがをちりょうした。

 その時、ついにラスボスのま王がてんそうまほうでこちらに来た。

 いかにも強そうなオーラがにじみ出ている。

 ま王がさっそくビームこうげきをしてきた。

 グリアスがバリアーで守ってくれたが、ま王にこうげきをしてもまったくあたらないようすだ。

 しかもロンのまほうでこうげきをしてもすばやくよけてあたらない。

 しばらくの時間がけいかして、気がつくと、もう仲間はボロボロだ。

 おれもそろそろげんかいだった。

 ま王はかったようなかおでとどめをさそうとした。

 近くに来た、チャンスだ。

 おれは自分の中にひめていた本気の必さつわざを出した。


「ファイナルインフィニティグレネード!!」


 このわざを出したあと、おれはたおれてきゅうきゅうはんそうされたらしい。

 その場でたおれながら見ていた仲間のエディックに聞いてみると、おれのわざでなんとかま王はたおせたらしいが、グリアスはいつのまにかいなくなっていたらしいのだ。

 

「おんがえしをしたかったな」


 おれはポツンとつぶやいてから、びょういんを出た。

 



 こうして悪いま王はいなくなり……

 リエムのおかげでむらはぶじへいわになった。

 リエムはりっぱな「ゆう者」になったのだ。













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