3話~三度、俺は決断する。~
見ずらいとの指摘があったので、
少し書き方をかえてみました。
これでも見ずらかった場合また、ご指摘ください。
では、本編どうぞ。
眠気を抑えながら俺は学校までの道を行く。
昨日夜更かししてしまったせいでかなり眠たい。今日の授業中はきっと死ぬな。
北海道だと、まだ4月上旬は少しだけ雪が残っている。
河川敷を歩いているとキャッキャキャッキャと猿みたいに騒ぐ輩がいた。
おそらく各クラスの上位グループの奴らだろう。
なんでたったの1日でそんなに友達作れんのかね。
すぐ友達作れるとか凄くない?そしていつでもそいつらといるんだぜ?
召喚してんじゃねーの?
俺の友達!出てこい、〇〇くん!ってか?
妖怪ウォッチかって。アホか。
そんなバカみたいな事を考えているともう学校が見えてきた。
本当に我が家は素晴らしい。家からセコマ近いし文教堂近いし、学校近いし。もう、暑い日とか寒い日とか楽だよね。
セコマって何?って?
セコマはセイコーマートの略称で、セイコーマートは北海道のコンビニだ。
北海道民は幾度となくセコマにお世話になってる。
セコマには何でも売っている。
そりゃコンビニだから当たり前だろ。って?
並のコンビニと一緒にすんな。道民に殺されるぞ。
特に惣菜とか神。こんがり焼きチキンが旨いよね。そうそう、CMの人もやってたけど、こんがり焼きチキンを10回連続で言えたことはないよね。
まあ、とにかく、セコマは神なんです。はい。
そして、東門台高校の校門に到着。
ここの高校には玄関が2つあって、正面玄関は3年生と教職員が使い、南玄関は1年生と2年生が使う。
昨日はまだその仕組み知らなくて玄関間違えたよ。
3年生に笑われたのでとても恥ずかしかったよ。
まったく。3年生には優しさってものはないのだろうか。
まあ、昨日の敵は今日の友って事で。
おい、それで解決するなよ。簡単に友達作るなよ。俺までリア充みたいになるだろ。
ん?それは案外悪くないかも。迷惑かけなくてすむならの話だけど。
大体、友達の定義ってなんだよ。もうそこがわからないもん。
俺には関係無いことを考えていると、なんか聞き覚えのある声が遠くから聞こえる気がした。
「あ、師走くん!」
なんかどっかから俺の名前を呼んでいる奴がいる。
俺の名前を呼ぶやつ?思い当たる節がないので幻聴だと言うことにしておこう。
解決したと思ったら今度は急に肩に手が乗っかる。
後ろを見ると見覚えのある奴が燦々とした目で見てくる。
彼女の眩しい笑顔が俺の顔を焼こうとしている。
そう、彼女は如月真夏だ。
こいつとは関わらないとは決めたのだが、向こうから声をかけられてしまってはどうしようもない。
「師走くんはいつも1人なの?」
おい、そんなに俺を見つめんな。焼くな。顔が赤くなってるのがもうわかるからやめろ。
「おう、まーな。」
顔が赤くなってるのがバレないように彼女とは反対側の廊下の窓の方を見て、いつも通りを装い素っ気なく答える。
「そっか、私もいつも1人なんだ。」
そうなんだな。知らなかった。
「えっ!?」
「どうかしたの?」
いや、待て、どうかしたも何もお前上位グループの奴じゃねーの?リア充じゃねーの?
「あ、いやその、お前友達多いと思ってたから、ちょっと意外で。」
俺が珍しく思ったことをそのまま口に出すと、彼女はふふっと微笑した。
「そっか、そう見えてたか。私、色んな人によく言われるんだ。」
この件に関してで何か嫌な事でも過去にあったのか、彼女の表情が少し暗くなる。
「あ、なんか嫌な事でもあったのか?気に触れたなら、悪かった。」
「あ!いや、全然なんでもないの。大丈夫。」
なんでもない、大丈夫とか言う奴に限って、なんでもなくないし、全然大丈夫じゃないと言うのは俺の経験上メジャーなケースだ。
だが、これ以上彼女に踏み込まないと昨日決めたので俺は気にしないことにした。
「そっか、なら良かった。」
そして、俺と如月は教室に入る。
教室には俺達しかいなく、俺達2人が静寂にのまれている。
俺達はそれぞれの席に座った。
この静寂が、俺は好きだ。
静寂の中ボーッとしたり、本を読んだり、考え事をしたりと、出来ることは多彩だ。
やっぱぼっちはいいな。
如月を見ると、如月も1人で暇をもて余している。
如月がぼっちだというのは本当か。
1人での過ごし方、というのがぼっちにはそれぞれある。
如月もまた、なにか過ごし方があるのかもしれない。
時間が経つにつれて人が増えてくる。いずれ教室にあった静寂は消えてなくなる。
8時半。ホームルームが始まった。
ホームルームをボーッと過ごし、1時間目が始まる。
1時間、2時間、3時間と、徐々に時間が過ぎていく。
今日は昨日とは違い、はっきりと時間があっという間に過ぎていくのがわかる。
眠かった割には意外と集中できた。
そして、4時間目が終わり昼休みになった。
俺がクラスメイトと和気藹々仲良く一緒に弁当を食べるはずもなく、もう使われていない教室で1人で黙々と弁当に向き合っていた。
3階の2年生の教室の奧にある廃教室。それは、旧K組だ。
東門台高校は2、3年生はA組が最優秀クラスで、順にB、C、D、E、Fと続いていく。
1年生だけ、優秀さは関係なく、一年間成績を見て来年のクラスを決めるのだ。
そして、当時あった2年G組はかなり荒れていた。
G組の生徒は暴力を繰り返し、一昨年、廃教室と化した。
......なんか心霊スポットみたいになっちゃったんですけど。どうしてくれんの?
まいっか。
とにかく、初日でこの教室を見つけ出すこの俺の観察力。ぼっち嘗めんじゃねーぞ?
俺は1人の時間が好きだ。
他人といると好きなことができないし、自由に考えることもできない。
だから、俺は1人にでいることを大事にしている。
そして今も、いつも1人でいるときと同じように考え事をする。
今、俺の中で今1つ大きな疑問がある。
それは、青春とはなんなのか。と言うことだ。
それを探るために過去の経験をフルに思い出してみたが、しっくりくる答えは出ない。
青春とは嘘であり悪であるとか言う奴もいれば、青春かけても意味ないとか言ったら、かけてから言えとか言われてる奴もいるし、
もう、漫画とかラノベとか役にたたない。
嘘です。本は神です。
とにかく、青春の定義は曖昧なのだ。
だから、それぞれの価値観によるって事だ。
俺がどうこう言った所で、なんにも変わりやしない。
Q,E,D,
結論:青春の定義は人それぞれだお!☆
やったね!解決したよ!
ってなるかアホ。
こう言う風に定義が曖昧なのが謎である。この世に答えのないものなんてないはずだ。
ほら、コナンくんだっていっつも真実はいつも1つって言ってるじゃん?
0っちゅー事はないんだ。
でも、世には知るべき事と知らないであるべき事がある。
どんなに考えても答えを導き出せないということは、知らないであるべき事なのかもしれない。
もう、わかんねーや。
考えるのやーめた。
§
今日、学校では1日中誰とも話すことはなかった。
勿論、如月とも。
まあ、いつもの事なんだけどな。
今日は特に寄るべき所はないので、寄り道せずに帰ることにした。
家に帰ると、部活があるはずの妹が家にいた。
「お、お兄ちゃんおかえりなさい!」
「おう、ただいま。今日は部活ねーのか?」
「今日はねぇ、部活ないんだー!」
なんか夢叶の声がいつもより高い気がする。
なにか良いことでもあったのか?
部活が休みだったから?いや、その可能性は皆無だ。
あんな部活に熱心な子だ。むしろなかったら落ち込むだろう。
どっかの兄の中学時代とはまったく違う。
俺は確か格好よさを求めてバスケ部に入ったのだが、2ヶ月でなんか疲れて幽霊部員と化した。
そしてそのまま本物の幽霊になり、修学旅行の集合写真で俺を指差して「誰この人、幽霊だよ!こわいよ!」って言われたのだ。
にしても、なんで夢叶はこんなにテンションが高いのだろうか。
声だけじゃもうわからないので取り敢えず妹の声が聞こえる方に行ってみた。
そこにはかなりおしゃれな服装の女性がいた。
......もしかして、夢叶?
試しに呼んでみる。
「おい、夢叶?」
「あ!お兄ちゃん!見て見て!可愛いでしょー。」
あー、もう確定、夢叶だ。
「そうだな。確かに可愛い。いつもよりな。」
俺が適当に褒めておくと、ん?適当?いや、俺はいたって真面目だ。ただ、その、あれだ。人と話すのが苦手だから、全部適当に聞こえるだけだ......はあ。悲しい。
俺が褒めると夢叶は満開の向日葵のような笑顔で俺目掛けて飛び込んでくる。
「いつもよりとか、お兄ちゃん褒め方上手?もう、お兄ちゃん大好き!」
あーあ、なんで夢叶が妹なのかな。
妹じゃなかったら好きなってたのに。
んー......妹として見てるから可愛いのかな?
でも、普通に可愛いか!
「おいいきなり抱きつくな、お前あざといぞ。」
「あざといのはお兄ちゃんのほうでしょ!」
幸せだ。もう、妹可愛い。可愛い。可愛い。
これ以上言うと声に出てひかれる気がしたので心の中にしまっておく。
妹を剥がして、本題に入る。
「で、お前はなんでそんなご機嫌なんだ?」
俺が問うと、夢叶は少し焦ったのか、目を丸くして固まる。
「え、嘘?そ、そうかな?そんなつもりなかったんだけど。」
バレバレです。隠さなくても良いですよ。
もう、何となく察した。察したけど、それが正解ではないでほしい。
そんな訳ないでしょって言う答えが返ってくるのを期待して、禁断の質問を口にする。
「もしかして、お前デートでも行くのか?」
即答で違うって答えてくれ!頼む!
期待したが儚く散り、夢叶はさっきよりもアワアワと焦っている。
「えっ!?あっ、あの、えっと......ち、ちがう。」
もう、そこまで言うんだったら認めてくれた方が気が楽だったよ。
まさか、こんな可愛い妹に彼氏がいるなんて......
俺だけのものだと思ってたのに......
彼氏くんよ、夢叶を悲しい目に合わせたら、容赦しないからな。
勝手にお父さんみたいなシチュエーションを頭の中で想像してたが、悲しすぎてもうどうでもよくなった。
「もういいよ。楽しんでこい。」
これが、今俺に出来る精一杯の優しさだ。
俺の強い気持ちが届いたのか、夢叶にパッと笑顔が戻る。
「うん!ありがとうお兄ちゃん!いってくるね!」
夢叶がバイバーイと手を振ってきたので俺も振り返えす。
すると、夢叶は家を出る直前に小さな声で何かを言ってきた。
「この事、絶対ママとパパには言わないでね。」
わかってるよ。そんなこと。
「おう、わかった。気を付けて行けよ。」
俺の言葉に返答はしないで、夢叶が勢いよく家を飛び出して行った。
そして、少し泣きそうになる。
お兄ちゃん悲しいよ。でも、可愛い妹の為なら我慢するよ。
自分に言い聞かせて、なんとか正気に戻った。
いや、狂ってたのかよ。
......なにしてんだろう俺。
もう、良いことなんてない。
でも、疑問の答えが出た気はする。
青春って、こういうことか。
俺は今にも零れ落ちそう涙を堪えて、階段の窓から楽しそうに走って行く夢叶を見送った。
くそ、妹が遠く離れていく!
俺は心の中で叫び喚いた。
これが、青春ならば、
誰かが傷つかなきゃ青春は手に入らないなら、
俺に青春なんてものは......
......いらない。




