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#03 夜の儀式(2)

 エレノアが魔法力を他者に供給するとき、エレノアの体が青白く発光する。この光は「慈悲の光」と呼ばれている。慈悲の光の到達距離は、エレノアが供給する魔法力の多さによって変化する。エレノアが他者にゆっくり少量の魔法力を供給する分には、ほとんど慈悲の光が見えない。一方、瞬間的に大量の魔法力を供給すると、慈悲の光の到達範囲は数十メートルから数百メートル、あるいは数キロに達することもある。

 もちろん可視光なので、いくらゆっくり丁寧にエレノアがアッシュに魔法力を供給しても、夜の闇には十分な明るさだ。たき火のオレンジ色と、慈悲の光の青色とのコントラストが幻想的だ。どちらもゆらゆらと空間を照らす。リラックスして眠るにはちょうどよさそうだ。…寝ちゃおうかな。


 慈悲の光には特殊な性質がある。慈悲の光は、エレノアの体表面全体から放出される。慈悲の光は可視光なのだが、衣類はもちろんのこと、金属さえも透過する。つまり…えぇっと、その…。


 …


 慈悲の光が放射されている間中、エレノアの体はまるで「裸同然」のように見える…のだ。


挿絵(By みてみん)


 慈悲の光が唯一透過しないのは、エレノア自身の体から生えた状態の体毛だけである。切り取った髪などは透過してしまう。これ以上は禁則事項です。慈悲の光の原因は不明。

 ただし、慈悲の光により、その放射点にエレノアがいることが周囲の人間に伝わってしまうことが、後々の災いをもたらすことになる。これはエレノア自身の宿命とも言える。だからこそ、護衛役のアッシュがいるわけだが。


 エレノアから魔法力のチャージを受けるアッシュ。実はアッシュは魔法が使える。ただし治癒魔法のみ。しかしその源となる魔法力を自身では補うことができない。その点はペーターと一緒。明日に備えて魔法力を再補給しておくのだ。充電用電池の追加充電みたいなモノだ。

 実はアッシュの額には小さな魔法石が埋め込まれている。額の皮膚と頭蓋骨の間に配置されており、頭蓋骨表面に固定されている。ぱっと見では分からないが。アッシュの記憶の維持のために魔法力が必要なのだ。その理由は、…今度アッシュ自身に語ってもらおう。決して設定が追いついていないわけではない、よ。


 チャージ中はアッシュは決して目を開けない。そりゃあね、信頼関係って大切だもんね。そしてそんな破廉恥なことをアッシュがするはずもなく。

 エレノアの体の光が徐々に柔らかくなり、慈悲の光が完全に消えた。


「ほぃ、おしまい。今回はあまり減っていなかったみたいよ。少ししかチャージしてないもの。」

「そうか、ありがとう。」

 このときアッシュは、少しの微笑みと、わずかばかりの不安の色を見せる。いつも、である。エレノアはそれがいつも引っかかるのだが、聞けずにいた。多分これからも、聞けないのだろう。星空を見上げるアッシュ。色々あるんだろうね、複雑な思いが。


 夜の山からは星がよく見える。




 やっと物語が進展し始めたよ。ほっと一安心な作者。

 光と影の関係がちょっとおかしいですが、影は画面奥のたき火による影の予定。テントの影に入ったはずなのに?すいません、背景設定まで煮詰まっていませんでした。

 次回に続く。

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