4話
「もちろん、ディスペアにも弱点があって、そこを破壊すると不死身のディスペアもさっきみたいな黒い煙になるの。」
「それってどこですか?」
僕が尋ねる。
「顔、もしくは頭にある第三の目。血のように赤く染まっているからすぐわかると思うよ?」
なるほど。僕はさらに尋ねる。
「その他に特徴はありますか?」
「えっと、普通の武器などじゃディスペアは切断したり、ダメージを与えることはできないの。だけど、銀だけはディスペアにとても有効なの。」
銀。それは手の平程の量の銀で一年は遊んで暮らせると言われている。
「じゃあその鎌にも銀が入っているんですか?」
「うん。こっちの大きな刃は少しだけど、こっちの小さな刃は純銀製だよ。」
一体その鎌はどれだけのお金を使って作ったんだろう。
ルルミリアさんとしゃべりながら歩いているうちに僕の故郷シルス村に着いた。
「さっきのことは村長に私から話しておくから、さっきのことは秘密にしておいてね。」
「分かりました。今日は本当にありがとうございました。」
「うん。もう近づかないようにね。」
ルチと別れた後、私は村長の所へ行き事情を説明した。
「本当にありがとうございました。」
「いえいえ、こちらは仕事ですので。」
私はディスペアから人々を守るハンターを生業としている。ちなみに私が所属しているのが、この世界を八つに分けたときの北西の国「トルミア」の南西地方だ。
村長と少し話をした後、私は家へ戻った。
私は今、同じ地方を担当するハンターと一緒に暮らしている。
「ただいま~!」
感謝の言葉
紅夜阿灸様 ご自身の作品があるのにも関わらず、私の間違いだらけの原稿を見直しして下さりありがとうございました。