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ブレイド・ハンター  作者: 五月雨 椛
3/14

2話 重力と大鎌

二話です!

・・・十分程前

彼女もまた、深い森を歩いていた。


「あれ〜?どこにいるんだろ?」


彼女は怪物を追っていた。



昼頃に、森に入っていった二人の子供を探してくれ、という依頼が来た。彼女はすぐに森へ入り、子供を捜した。一時間程で一人目の子供が見つかったが、その子供は森の中を歩いていた途中、白と黒の色をした巨人を見たと言う。その彼女はその子供を親の元に帰すと、もう一度森の中へ入っていった。


私は、もう三時間以上も歩いていた。


「やっぱりいないなー。もう帰ろうかな。」


その途端、悲鳴が森中に轟いた。私は、すぐに悲鳴の聞こえた方向へ走る。やはり奴だった。


私は大鎌「シックル・オブ・アダマズ」を展開する。


この鎌の刃は鋼と少量の銀が含まれ、その反対側には純銀製の小さな刃もついている。また、刃のついている側の柄からは、魔法弾も放つことができ、重力を操る能力がある。



すぐに私は少年を口に運ぼうとしている手を切断した。


少年が空中に放り出される。


私は少年の周りの重力を小さくする。とりあえず、あの少年は無事だ。


次は奴だ。奴らの弱点は顔にある、血のように赤く染まった第三の目だ。しかし、今狙うとすぐに捕まってしまうだろう。片付けるためには、まず奴を行動不能にしなければならない。


と、考えているうちに、無傷の腕が伸びてきた。私はすぐに、その腕を切り刻む。弱点を破壊しない限り、奴らは不死身だ。この程度の攻撃では、少しもひるまない。


「よしっ。」


私は気合いを入れた。まずは魔法弾を拡散型に切り替える。そして、奴の顔に向かって放つ。


「拡散型」は一つ一つの弾は小さく威力も低い。白い魔法弾は細かく、いくつにも分かれ、広範囲に飛び散る。そのため、目くらましのようにして使うことも可能だ。


奴は狙い通り、周りが見えなくなり、動きが止まる。


その間、私は奴の背後に回り、奴の足首を切り裂いた。


作中に出てくる大鎌 シックル・オブ・アダマズ はギリシア神話にでてくる、ゼウスの父「クロノス」が使っていた、万物を切り裂く大鎌「アダマズの鎌」からきています。

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