11話 平穏 normal temperature
勉強をすると、小説が書きたくなるのは私だけでしょうか?
サル型ディスペア討伐から約一週間後...
「やっと帰れる〜!」
「ルル...そんなに喜ぶのはちょっと不謹慎じゃないかな〜?」
「えぇ〜いいじゃーん、ミルも正直つまんなかったでしょ?」
「えっ...そ、それは...」
「ルルミリア、ミルニシア、置いてきますよ?」
「ハイハ〜イ、すいませーん」
「ルル...絶対反省してないよね...」
ルル達は、三ヶ月にも及ぶ、トルミア南西地方での派遣が終わり、トルミア中央部のハンターを養成する学校、サバルシエルに帰れることとなった。
どの国にも、ハンターを養成する学校があり、特にこの学校は、この国の学校の中で、一番の実力を誇る。
全ての学校において共通することは、十五歳からの入学、四年制、ハンター個人の能力値(この場合は戦闘能力)によるC〜SSまでのランク付けなどが挙がる。
この学校と他の学校の違いは、二年生からハンターとして活動することだ。トルミアは人口が少ない事と、エリートが多いことから、この方針が決まったらしい。
ちなみに、ルル達は二年生のチームヘルメスに所属している。
ルルは部屋を開ける
「たっだいま〜!!」
「あらーおかえりなさい」
「フィスティアだ〜!!」
ルルはフィスティアに抱きつく。
「く...苦しい...」
フィスティアは手足をばたつかせ、必死の抵抗を試みる。
「ルル〜殺人犯しちゃダメだよ〜」
「大丈夫大丈夫、この位じゃ死なないでしょ」
「ルルミリア、あなたには腕の中で死にそうになっているフィスティアが見えないのですか?」
「あ...ゴメン、フィスティア!」
「だ、大丈夫...だよ...」
フィスティアは今にも死にそうな声で答える。
「それで、シャールスは何処に行った?」
「ん?え〜っと...多分ボーイフレンドと出かけてるんじゃない?」
「はぁ!?あのシャールスが!?」
「えっ...」
「.........」
大袈裟に驚いたのがルル。
二言目以降が出なかったのがミル。
言葉を失ったのがルナ。
「私がどうかしたっていうの?」
そして、扉で仁王立ちになっているのがシャールス。
「ん?えっ...え〜!なんでここにいるの!?」
「なんでってここにいちゃ悪い?あと、その幽霊でも見るような目やめて頂戴」
「シャールス...だってデート中じゃなかったの?」
「え?なによそれ」
「フィスティアがそう言ってたから...」
そう言ってルルは部屋の隅でニヤニヤ笑っているフィスティアを指さす。
「フィスティア...あんたねぇ...」
「えーなんのことかしらー」
できるだけ棒読みにならないように返事をしようとする。
「とぼけないでっ!」
「あ〜もう分かった分かったゴメンね?」
シャールスはフィスティアを睨む。
「今度フィスティアと戦う時があったらボッコボコにしてやるんだから!」
そう言ってシャールスは部屋を出てしまった。
「なんか台風が去った気分だね」
「そうね」
「ところで、シャールスは一体何処へ行っていたんですか?」
「多分、全員分のお菓子でも買いに行ってたんじゃないかしら?ほら、そこにお菓子の山がある」
フィスティアは近くのお菓子の山を指さしながら言う。
「じゃあ、全部食べちゃうか〜!」
「あ!それ賛成!」
シャールスが再び帰ってきた時に怒られたことは言うまでもない。
今回はキャラの喋り方を覚えてもらうため、日常?系にしてみました。分かりましたか?
シャールス・アルマートはお菓子に目がありません。




