10話
11話を9月14日零時、12話を10月1日零時、13話を10月14日零時に予約投稿しておきました!!
結構急いで書いたので、誤字脱字があっても気にしないでください
三人は自分達に向かって降り下ろされるディスペアの腕を避ける。
ルルはすぐさま大鎌を構え、走り出した。
基本的に体格が大きく、再生速度が遅いディスペアは足が弱点になる。そのため、まず最初に足を使えないようにしてから、弱点を狙う必要性がある。
ルルはシックル・オブ・アダマズで自身の重力を操り、加速する。
それに気付いたディスペアはルルに向かって腕を振り下ろした。
しかし、ルルはこの攻撃を難なく躱し、ディスペアの足元で大鎌を振る。
が、ディスペアはルルの大鎌を避け、ルルを吹っ飛ばした。
「くっ...」
背中に痛みが走る。
「ルル!!」
ミルはルルを助け出すために、奴に回り込みながらナイフを投げつけるが、全て避けられてしまう。
「全部避けられた!?」
すると、奴はルルに向かって走り始める。
そして、ディスペアがルルにとどめを刺そうとするその瞬間、ルナがルルの正面に銀を生成し、ディスペアの攻撃を防いだ。
「あ、ありがとう、ルナ...」
「別に...奴は移動速度が速いだけでなく、腕力もかなり強いです。奴を倒すためには四肢を使えないようにする必要性がありますね。」
「大丈夫、作戦はあるわ。」
「どうゆう作戦?」
「私が奴を引き付けている間にルナは左半身、ミルは右半身をお願い。そして最後に私が奴の首を落とす。これでいいわね?」
「分かりました。」
「オッケー!!」
ルルはシックル・オブ・アダマズを使い、通常型に切り替えた魔法弾をディスペアに放つ。
ルルがディスペアを引き付けようとしている間にミルは短剣を構え、走り出す。しかし、それに気づいたディスペアがミルに向かって腕を伸ばすが、ミルはその腕を回転しながら躱し、切りつける。
奴の腕を全体的に切りつけたので、猿型ディスペアの再生力ならば、数分の間は腕が使えなくなる。
ミルはすぐさま近くの植物に手を触れてディスペアの死角周辺の植物から出る。
「これでもくらえ!!」
そう言うと、氷属性ナイフをディスペアの右足と足元に向かって投げつける。
すると、たちまち奴の右足周辺が凍りつき、動かなくなる。
ミルがディスペアの右脚を凍りつかせたのを確認すると、ルナは大剣を構える。
まず、自身の能力で銀の足場を作り、ルナはその足場を蹴ってディスペアの肩の近くまで飛び上がると、ミステイルミストンを大剣に変形し、肩から先を切り離した。
そして、間髪入れずミステイルミストンを大剣から弓に変形し、空中から矢を五本放った。
放った矢は見事に当たり、奴は倒れこんだ。
「よしっ」
ルルはディスペアが倒れ込んだのを確認すると、シックル・オブ・アダマズで重力を操り、加速する。
そして、ディスペアの頭の手前まで来ると、シックル・オブ・アダマズで地面に向かって魔法弾を打ち込み、その反動で高く飛び上がる。
「これで終わりだぁ!!」
ルルはシックル・オブ・アダマズの重力を最大限にすると急降下し、奴の首をはねた。
ルナイス・ソレイユの「銀を生成する能力」は魔力さえあれば、どんな形でも作れます。また、多少なら動かすこともできるそうです。