告白。。。そして…
決勝当日
グランドに入るとすごい緊張感。
明らかに今までとは違う空気だった。
だが、今までとは違うことがもうひとつあった。
いつものところにいるはずの愛さんの姿が見当たらなかった。
探している暇もなく、試合が始まった。
試合が始まると愛さんのことを忘れていた。
試合は終盤を迎え、9回裏、ツーアウト一塁相手の攻撃。
バッターは四番。
2球目だった。
ピッチャーのボールが甘く入った。
試合後、グランドを出てから愛さんが来てなかったことを思い出した。
だが、今日愛さんが来ていたら会わす顔がなかった。
ミーティングが終わりそのまま家に帰り、たくさん泣いた。
ご飯も喉を通らなかった。
泣き止んだ時、
携帯が鳴った。
何も考えずに携帯をとった。
出てみると愛さんだった。
愛さん「もしもし。光輝くん?試合どうだった?」
と聞かれ、また涙がでそうになった。
必死にこらえながら
僕「負けちゃいました。」
と言うと愛さんは
愛さん「そっかー。でも精一杯やった結果ならいいと思う。お疲れ様。」
僕はまた泣きそうになった。
僕「ありがとうございます。」
としか言えなかった。
すると愛さんは
愛さん「今日行けなくてごめんね。今日電話したのは昨日言った通り話があるからなんだよね。」
といつもと違う感じの彼女。
僕「大丈夫です。なんの話ですか?」
と聞き返した。
愛さん「光輝くん。好きな人とかいる?」
と突然聞かれた。
僕はびっくりしたが、
冷静に答えた。
僕「いますよ。」
と答え、続けて
僕「どうしてそんなこと聞くんですか?」
と聞くと、小さな声で
愛さん「私。。。光輝くんのことが好きなの。」
といきなりの告白。
僕は愛さんが何を言ってるのか最初わからなかった。
僕「え?。。。いつからですか?」
気が動転しすぎて、よくわからないことを聞いてしまった。
愛さん「初めて会ったときからだよ。」
と愛さんは小さな声で答えた。
僕は自分と同じ気持ちだったとすごくうれしくなり、
勝ったら言おうとしていたことを彼女に言った。
僕「僕も愛さんのことが好きでした!」
と伝えた。
だが、応答がない。
僕「愛さん?。。。」
愛さんは泣きそうな声で、
愛さん「すごく嬉しい。でも付き合えない。ごめんね。」
と答えた。
僕は愛さんの言ってる意味がわからなかった。
僕「どういうことですか?」
と聞くと、
愛さん「好きだけど付き合えない。もう会いにも行かないし電話もしないから。」
と泣きそうな声で言って電話が切れた。
僕はからかわれたのか振られたのかわからなかった。
それから連絡を取らない日が2日間続いた。
野球も終わり、ボーッとしながら過ごしていた。
進路を考えなければならなかったが僕は愛さんのことで頭がいっぱいだった。
連絡を取らなくなってから3日目。
知らない番号から電話がかかってきた。
出てみるとそれは、
愛さんの母親からの電話だった。
愛さんのお母さんは泣きながらある病院にきてくれと僕に言ってきた。
僕は言われたままにその病院に向かった。
病院に着くと入り口に泣いている女の人が話しかけてきた。
「光輝くんですか?」
愛さんのお母さんだった。
僕「はい。そうですけど。。」
と言うと、
愛さんの母「愛が待っているのできてください。」
と言われついて行くと。
そこに愛さんは横になっていた。
僕はその光景をみた瞬間泣き崩れた。
そこには、もう目を覚まさない冷たくなった愛さんが寝ていたからです。
泣き崩れている僕の近くに愛さんのお母さんとお父さんが近寄ってきて、
愛さんの父、母「ありがとう」
と何度も言われた。
僕にはなんのありがとうかわからなかった。
落ち着いてから話を聞くと、愛さんは僕と出会う前から思い病気で、余命2ヶ月と言われていたそうです。
外出も制限されていたと聞きました。
僕と出会う2ヶ月前くらいに余命を宣告されていたと聞かされました。
愛さんの母「あの子ね。あなたと出会ってからとても毎日楽しそうでいつも笑っていたのよ。」
愛さんの母「外出は頻繁にしちゃダメだったんだけどね、あなたに会いに行くってきかなかったのよ。」
愛さんの母「それで、毎回試合があるたび見に行ってたんだけど、決勝の日に倒れちゃったのよ。」
愛さんが決勝来れなかった訳がわかった。
愛さんの母「あの子、もう会えないかもしれないからってあなたに手紙を書いてそれを預かったの。」
と言われ差し出された1枚の紙。。。




