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第28話 何事もなるようになる

お久しぶり?です。作者です

やや更新遅れました。すいません

年始ってことでいろいろ忙しく――なかったです。むしろ一日中暇な日がほとんどでした

何故か妙に指が進まないんです。スランプですかね?

………ありえないですね。スランプになるほど才能は無いですし

という訳で今話は短めです

 俺、篁智哉。高校一年生の15歳。ただいま――


「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

 

 ――絶賛落下中☆


「って絶賛とか意味分からんわぁああああああああああああああああああああああ!」

 思わず叫んでしまう。それくらいテンパっていた。

 突然魔法陣が光ったと思ったらいきなり空の上にいたんだよ?そりゃ焦るって。むしろすぐに正気に戻った俺を誰かほめてくれよ。

「……あー」

 なーんか一周回って逆に落ち着いてきた。もう動じないわ。冷静に「これ俺死ぬな」って思ってるし。

「いや死にたくないし」

 いかん。やっぱまだ混乱してる。

 にしても息苦しいな。今高度何メートルだよ。どんどん落ちてるんだからもう少しくらい酸素濃度があがってもいいと思うんだよな。おまけに寒いし。浮遊感で気持ち悪いし。もう踏んだり蹴ったりだよ。

 でもいい加減にまじめに考えないといけない。生き残る手段を。

 とりあえず真下を確認―――うん一面緑だ。つか森だな。富士の樹海とか上空から見たらこんなかんじなのかな?

 空気抵抗に抗いながら首を左右に向けると、左側遥か遠方の森の終わりに小さな村が見え、その先は霞んでよく見えない。

「……………本格的にヤバくね?」

 ここどこだよ?もしかして国すら違う?最悪、また異世界かもしれない。

 いや。ここがどこかは今はどうでもいい。何より優先すべきは生き残ること。何かいい方法はないかと下の広大な森を見渡す。

 すると森の一角、そこに湖があるのが見えた。

 水の中に着水すれば運良く助かるかもしれない。そう考えた俺は湖に落ちれるように必死に進路修正を始めた。同時になるべく抵抗を受けるような姿勢になり、僅かでもいいから減速しようとした。

 つっても気休め程度。ほとんどテレビで見たような猿まねだし、ほとんど効果なんて無い。それでも、少しずつ体は流れていった。

 地表まで残り30メートルくらいまで落下した辺りでようやく真下に湖が来た。

 そこで素早く体勢を変える。大きく面積を取るような状態からピシッと真っ直ぐに。着水するときの抵抗を出来るだけ小さくするためにだ。この速度で腹打ちなんかしたらそれこそ轢かれたカエルの如くなりかねん。

 そんなこと思ってるうちに残り20メートルも無い!目寸で残り10メートル!

 思わず目を瞑る。………………………………………………………………………………

「……………………………………………………あれ?」

 いつまで経っても予想していた衝撃が来ない。さっきまでの速度でならもうすでに水の中にドボンしていたはずだ。

 おそるおそる瞑っていた目を開き、

「………あれ?」

 また同じ言葉が口から出てくる。

 俺の目が腐っていなければ、今俺の身に起きていることはありえないことだろう。

 だってそうだろう?湖の水面約1メートル手前で体が止まってるんだから。

 あまりのことにポカンとしていると、独りでに体が動いていく。手足をじたばたとさせるも効果なし。そのまますーっと動き、

「…あいたッ!」

 岸の上についた途端、地面に落ちた。

「っつつ…」

 打ち付けた腰をさすりながら、あんな状況でも手放さなかった《飛鳥》を杖代わりにして立ち上がる。

 ちょっと目線を動かせば目の前には大きな湖。どこから見ても何の変哲もない至って普通の湖である。だったら、何故……?

「むむ…」

 思わず腕組みをして考え込む。いや分かってるんだよ?もっと他にするべきことがあるのは分かってるんだよ。でもまず目の前の疑問を解決したいっていうか……この状況から軽く逃避したいっていうか………。

 ―――くすくす

「え?」

 今なんかどっからか笑い声が聞こえたような気が…。気のせいか?思わずきょろきょろと周りを見渡す。

 ―――くすくす

「……やっぱり」

 再び聞こえた笑い声。発生源は――湖。慎重に、そしてやや警戒しながら湖面を覗き込む。

 そこには、

「………わー、妖精さんだー」

 としか言いようがないほど完全な妖精がいた。ちみっちゃい布の服を着て、背中から虫のような翅が生えている、あの妖精がいた。ちなみに顔は女の子っぽい。

 いやはや、ファンシーな世界だなとは思っていたけども、まさか妖精までいるとは思わなかったな。この調子で行くと伝説の聖剣とか魔王とか出てきそうだな。

『―――――』

 妖精は意味の分からない――ただ楽しそうというのはなんとなく分かる声を発すると、俺の顔の前へ飛んでくる。おお、なんか光ってる。

 妖精はしばらく俺の周りを飛び回っていた。たまに鼻を突かれたり耳を引っ張られたりしたけど、こそばゆいだけだった。

 妖精は俺の反応が鈍かったのが不満だったのか、

『―――――!』

「あっ!?」

 俺の手から《飛鳥》をぶん取っていった。そこで問題が一つ。妖精の体はとても小さく俺の手のひらに納まってしまう程しかない。そんなヤツが重たい日本刀――特に《飛鳥》は刀身だけでも1.5メートルくらいあるし普通より重たいだろう。という訳で、

『―――――!?』

 当然、落ちていく。その拍子に鞘から刀身が出てきてしまい、偶然にも刃の先には――

「危なっ!」

 咄嗟に手を伸ばして《飛鳥》を支えると同時に、妖精を引き離す。ふぅ…ギリギリだったな。あと三秒遅かったら妖精は二つになるとこだった。

『…………』

 妖精は少しの間俺の手の上でぽけーっとしていると思うと、俺の顔に飛びついてきた。

『―――!――――――!』

 よく分からんが、どうも感謝されてるっぽい。それにしても顔面に張り付いてくるのはどうかと思うぞ。それにお前光ってるからめっちゃ眩しいんですけど。

 しばらくされるがままになっていた俺だったが、いい加減鬱陶しくなったあたりで妖精の服を摘まんで顔から引き離し――


「こらぁーーっ!なにしてるんですかっ!!」


「へ?」

 突然聞こえてきた声に、思わず呆気にとられる。


「妖精さんを苛めるなんて………許せません!!」

 

 あれ?なんか勘違いされてる? そう思い、弁明しようとして声のした方を向く――瞬間、見えたのは青白い閃光で――

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 ――痺れた。




「……………ぅ…」

 いつからか閉じていた瞼を開く。

 あれ?どうしたんだ俺?確か…魔法陣が光って落ちて浮いて妖精見つけて助けて怒鳴られて……ああ。

「…またトラブルか……」

 ついついそう呟いてしまうくらい大変だったんですハイ。

 ややぼんやりしている頭を軽く振って覚醒を促しながら体を起こし、そこで自分がベッドの上に寝かされていることに気付いた。

 とても質素なもので城にあるふかふかのベッドに慣れかけていた俺からすると、少し硬く感じた。

(……ん?)

 なんだろう?布団からいい匂いがする。かけていたシーツを手繰り寄せて鼻に近づける。なんだろうか?どこかで嗅いだような気がするような…?

 う~ん、と悩む俺。

「あ、気がついたんですね」

「うぇ!?」

 不意にかけられた声に驚き、つい変な声を出してしまう。

「……ぷっ」

 笑っていたのは少女だった。

 まず目の留まるのは金色の髪。とても長く腰を通り越して膝近くまで伸びていた。前髪が特徴的で顔の半分を隠すような形になっている。残りの半分からは海の蒼の色をした優しげな瞳がこちらを見ていた。着ている服もまた特徴的で、一枚の布を体に巻きつけたようなつくりになっていて……肌の露出が多い。そしてもう一つ。この娘は発育がとてもいいようです。

「あの……?」

 じっと見入ってしまった俺に少女が不安げに話しかけてくる。

「あ…な、なんでもない…です」

 慌てて誤魔化すと、少女は安心したような表情をすると、

「ごめんなさいっ!」

 深々と頭を下げてきた。そりゃもう深く、百二十度くらい。

「え?あ…あの…」

 突然のことに流石の俺も戸惑う。てかなんかいやだよね、女の子が自分に頭下げてるのって。

「さっきはいきなり魔法で攻撃しちゃって…本当にごめんなさい!」

 頭を下げたままでさらに謝罪する少女。それを聞いて納得した。あれはこの子の仕業か、と。

「……頭を上げてくれ」

「…はい」

 再び見る少女の顔は申し訳なさで一杯で、見ているこっちが悪いことをしている気分になるほどだった。

「そんなに謝んなくてもいいのに」

「で、でも…」

「きみはあの妖精を助けようと思ってやったんでしょ?だったらしょうがないよ」

 俺が気絶する直前、彼女はそんなことを言っていた筈だ。

「それにほら、体だってもう全ぜ――んっ!?」

 ベッドから立ち上がってもう平気だとアピールしようとすると、突然体に電流が走ったようになり動けなくなってしまう。なにこれ…?

「だ、大丈夫ですか!?」

 少女が慌てて俺の体をベッドの上に押し戻す。

「大丈夫大丈夫。問題ない」

 ちょっと体中が長い間正座した後の足みたいに痺れてるだけだから。

「………私のベッドで悪いですけど、しばらくはここで休んでてください」

 俺の言葉を聴いた彼女は小さく微笑むと、そう言って別の部屋に行ってしまった。

「……………………はぁ。参ったな…」

 少女の背中が見えなくなったのを確認して、小さく漏らす。

 全身を包む妙な痺れは弱くはなったが無くならない。動けないほどではないが満足には動けない。でもすぐに治ると思う。

 ひとまず寝よう。そう思って布団に潜り込――もうとしたが、ピタッと止まる。

(さっきあの子『私の』って言ってなかったけか?つかその前に俺……)

「…………考えるのやめよ」

 思い直した俺はシーツを被った。

 ……………あくまで眠る為にです。

近頃寒いですね

この小説を書いてるパソコンはデスクトップのうえ、ストーブから遠い位置にあるため、パソコンをしている間は辛いです

キーボードをたたいてる手が死にそうです

それはさておき

作者の冬休みは今日で最後で明日からはまた学校に行かなくてはなりません

という訳で投稿はやや遅れると思います

ご了承ください

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