はるかぜはものがなしくもやわらかく みひとりさそわれみたがいむすびて
本羽 香那さま主催「一足先の春の詩歌企画」参加作品です。
卒業を指折り数えて待つ君をキリンのスタンプ感じさせたり
引っ越しに3年分を片付けし忘れて久し旅行写真や
荷解きも床に大の字動けじの吾を急かすな飛脚のメール
ご近所に「何かにゃいの?」とせがまれて笹蒲ちぎる蕎麦のかわりに
自己紹介スベりたる身に堪えたる万有引力ストンと席す
さそわれてそぞろ歩きの道の駅たらぽの天ぷら春を購い
夜花見のぽつり天鏡さやけしに異郷ぐらしの寂しさ分かつ
風つよく花見あぐねて葉桜も舞う薄紅が手を振る車窓
春といえば卒業と引っ越し、新生活と出会いでしょうか。そしてやはり桜、まあそんな感じですw




