表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/62

交渉。

 先の戦の後日談となるが、有栖川は死んだ。敵にやられたということではなく味方である筈の尾張連合の送った刺客によって殺されたのだ。それも無抵抗のまま………


 何故有栖川が無抵抗なんてことをしたのか?否゛反撃をしなかったのか?


 有栖川は後の交渉で不利にならない様に敢えて無抵抗を貫き通した。もし有栖川や永野が反撃を加え尾張連合の組員を殺す様なことがあったならば、交渉の席で100%尾張連合の責任にすることは出来なかっただろう。


 勅使河原の野郎もまさか反撃して来ないなんて考えてなかった。いくら味方だと言われている相手でも刀を振り上げ斬りかかってきたら反撃せざるを得ないと考えていた。


 その後、交渉の席では勅使河原の土下座姿を見ることが出来た、狸親父なのでこういう技も持っている。そしてその責任を全て尾張連合が負い戦力の補完として10数名のサーヴァントを送ると約束した。



 さて松平方との交渉の話になるが捕縛した松平軍は松平方との交渉に大いに役に立つということはなかった。


 我々はこれだけのサーヴァントを生け捕りにした、そしてそれは交渉で大きな武器になると信じていた。だが西方総指揮官の「石川数多」は生け捕り変換の交渉に対して黙殺した。


 交渉の通知には期日まで返答がなければ現在生け捕りにしているサーヴァントを皆殺しにすると告げておいたのに黙殺された。そのため捕虜は皆殺しにした。100人近い捕虜を殺すのに反日ぐらいかかったが敵方に示しは着いた。こうでもしておかないと次に生け捕りをした時、意味がなくなってしまうので仕方のないことだった。殺す時は常に黙殺した奴が悪いと自分と殺す相手に諭して首を跳ねていった。



「石川さん本当によかったんですか?あれだけサーヴァントが死んでしまっては、もはや我ら尾張方面軍は虫の息と言ったところですよ?!」

 120人いたサーヴァントも今では30人ばかりしかいないのだから部下は気が気でないようだ。

「ふん所詮、松平様の直轄サーヴァントではない者がどれだけ死のうと状況は変わらない。確かに本者の戦争ならば莫大な物資と兵数で押し切るのが上等だが、この業界は少しばかり要領が違うみたいでな。強いサーヴァント数名だけいればいいんだよ、訓練を積んだ本当に強いサーヴァント数名だけで勝てる。」



 そして遂にこの戦いに終止符を打つ決戦が行われる。それぞれの陣営は奇跡的に同数のサーヴァントで決戦に挑むことになった。

 30対30の正面対決である、ただし松平方は   サーヴァント参加しようとも、ルーラは参加していない。それに対しこちらはルーラ合わせて29人と1匹、滅びるかここからより発展するかの二者択一の戦い。


 その火蓋は交渉の手切れから1時間後に切られた、松平方は車をすっ飛ばして俊敏にも学園特区内へと進入を果たし、俺達の学生寮を容赦なく破壊した。

 なんかこの話の始まりも似た様なことがあった気がするが、今回は不運なことに中に生徒がいた。


 俺達サーヴァントやルーラは魔紙で強化された壁で部屋ごとにシェルターとなり即死を免れた。不幸中の幸いで今やこの学生寮の殆どの生徒はサーヴァントのため死者はこの学生寮の内包していた人間のみに留まった。少なくとも学級閉鎖にはならない程の人数は生き残った。


「三国宣言以外のサーヴァントは逃げな!あぁそれともさらなる宣戦布告ということかい?なら一石二鳥というものだな、どっちみち尾張にいるサーヴァントは皆殺しにすることになっているからな、早死したい奴は掛かっていな!」

 完全武装の松平方のメンツは誰もが大きく見えたが、その中でも一際異彩を放っているのが石川という奴だろう。本名は皆目知らないが知らないまま殺さなければならないようだ。


 しかし俺が石川と刃を交えることはなかった。丁度30対30だ戦法は勿論一騎打ちな訳で石川とは恐らく三国宣言で最も強いであろうアーサーが相対している。


 石川の持つ武器は槍に魔法の杖が装着された様な武器だいや逆か?銃に剣を付けるとは言うが剣に銃を付けるとは言わない。ならばそれに習い魔法の杖に槍を付けているのだ。


 だが槍としての意は殆ど成すことはない、アーサーは遠距離攻撃を主体とするルーラである。必然として遠方からの撃ち合いが続く、そして人型の石川より当たり判定が小さいアーサーの方が有利だった。 

「クソが!当たんねえ〜な〜!」

 俊敏に避けるアーサーに腹の煮え返った石川はやっと武器を槍として使用することになる。

空気壁(エアウォール)

「魔力よ固まりて鉄となし、これを又火を暴れさせ鉄塊を弾と成すニャ!本砲(リアルキャノン)

 本物の大砲ではないがその様は本物の大砲と見分けがつかない、爆発で鉄塊を撃ち出す音は風を切り裂かんと飛翔する。

 だが石川は壁を直前で崩壊させ、その暴風を前方へと向け鉄塊の軌道を変えた。


 そして両軍の大将は接近戦背へと移行した。アーサーはサブウェポンの鉤爪をしゃつと装備し石川に飛びかかる。 

 猫と人では機動力が違う、どれだけ石川が槍を振り回そうと当たらない。しかしながらアーサーにその刃が当たれば一撃で死亡するだろう、チキンレースをしながら石川の体を少しづつ痛めていく。


 結局アーサーはチキンレースに打ち勝ち石川を屈服させた、膝を付き力を失った石川の胸に深く爪を入れ戦争に終止符を打ったのだ。


 その後すぐに2つの政変が起こる一つは松平軍内の分裂、もう一つは尾張連合の瓦解だ。

 これまで圧政を敷いていた松平は部下である東方軍司令官「鳥居長元」と仲が悪かった。さらに今回の東三河平定戦において松平はお気に入りの部下ばかりを重役に就けるよう無理強いをしていたためその関係性は過去最悪のものとなっていた。

 そして西部戦線での敗北が決まると松平は鳥居に八つ当たりをした。

「お前が東部戦線を早く終わらせないからこんなことになるのだ!責任をとってここで死ね!」

 松平は剣を抜いて殺しにかかる、鳥居は咄嗟に避けてその場を後にした。剣は鳥居の信頼を切ったのだ。


 三国宣言の支援もあり、鳥居が新しく三河を統治するという形で収まった。勿論だが三国宣言とは同盟関係を継続するのだそうだ。


 この政変に触発され尾張連合内でも反乱分子が育つ。しかし武器はない、三国宣言は武器の貸与を始め尾張内戦が勃発。兼ねてより岐阜戦にて敗北していた尾張連合方は弱くまた尾張連合に残ったルーラも少数であったためあっさりと勝利を掴んだ。


 こうして周辺の安全と平和を確保した三国宣言はまさに英雄扱いされ、三国宣言中心に新しく尾張連合が形成されたのだ。


「新しい連合は各ルーラ及びそのサーヴァントの自由と平和を重んじることを誓うニャ!」


 もしかしたらアーサーの言う自由と平和はルーラてして間違っているのかもしれない。だが元人間という特性を考えれば平穏な暮らしを望むのが至極当然だ。なにがともあれ我らの国に幸あれ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ