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第五話゛俺、仲間を得る

名古屋市立長門高校俺の通う学校だ学園特区内に長門高校はある、

ここは元々大府市だったが名古屋市が学園特区を制定するために土地が必要になった故に学園特区制定のための全額費用を名古屋市が負担するという条件で大府市を併合して

旧大府市に小学校、中学校、高校、大学、研究機関を新設し大府区(通称学園特区)が形成された。


東京の方にも大府区を元により大きい計画が動き始めてると聞いたことがある。

さて、その長門高校だが現在大騒動となっているのである学生寮が消え去った前代未聞だ、

猫が消したと俺は知っているが教師や警察にこの事実を報告したところで信用しないだろう、と俺は自分の席で俯いていたがなにも

知らない米内という奴が陽気に話しかけてきた。

「なぁ、あの事件やばいな俺は学園特区の

研究機関による新兵器の実験なんじゃないかって予想してるんだがどうだ山本?」

「なんだよそのオカルトめいた予測はもし

研究機関だとしても破壊はできても消去は

できないだろうしそもそも研究機関なのに

高校側と連携をとってるだろし、」

「わかんねーぜ、第一このネット記事には

こう書かれているし!」

そう言って米内はカルトめいたネット記事を見せてきたが真実を知る俺に響くわけがない。

「これ、ネットだろうソースはどこだよ!」

「えぇ〜と…」

所詮はネットで盲信してるだけだこいつは真実を知る俺とは違う。


「ソースはないんだろうそれは注目を集めたいだけの奴が書いたんだよ、というか被害者が目の前にいるのに不謹慎だぞ!」

「済まなかった山本!」

米内はそそくさと俺から逃げ席に戻ろうとしていた、一瞬悪びれていると思った俺の安心はすぐに裏切られた。

「昨日のあの事件ヤバかったなまさか消えるなんてな……」

と米内は次のターゲットに横から話しかける

「あなた分かってる?私もその被害者なのよ軽率な発言は控えてくれないかしら?」 

艶のある黒い髪の少女は冷徹な口調で怒りを堪えながら発言している様に見えた。俺のときとは違いさすがの陽気で悪びれることの少ない米内は黙り込む。

「ほかに用はないの?ならどっか行ってくれないかしら?人の気持ちを考えることのできない人の顔を見るのは気味が悪いわ。」

次のはかなり心に負担のかかる言葉だったろう、年頃の男子がクラスでも黒髪美人だと

俺の主観ながらそう思う、そんな美少女に

気味が悪いなんて言われたらきっと不登校になってしまうだろう。

事実米内は涙をこらえて己の席へと戻っていった。

すぐに担任の藤田先生が入ってくると同時にホームルームのチャイムがなる。

「えー欠席を取るので皆さん座ってくださいね、」

藤田先生はいつもと変わらない様に欠席を取っていく、生徒を動揺させないために職員会議でそうする様に指示されているのかもしれない。

因みに藤田先生は現代文の教師で年齢は……

38歳だと入学式の時に聞いた、まぁどこにでもいる標準的な教師なのだ。

「井上!井上はいないのか?」

俺は一瞬ドキッとする井上は朝俺が切り捨ててしまったのだいるわけがない……

いくら勝負を仕掛けてきたきたのが井上だとしても井上の名前を呼び掛ける藤田先生の声を聞いたら多少罪悪感があった。

藤田先生は井上の欠席にバツをつけて次の人を呼ぶ俺のところまで来た。

「山本!どうした山本体調悪いのかまぁ無理もないか。」

藤田先生は少し険しい顔をして俺の欠席にマルをした。

おそらく藤田先生が考える無理もないという意味は俺の考えていることとは違うだろう、そして例の話を振り始める。

「えー皆さん知っての通り我が校の学生寮がなくなりましたこのあと学園講堂に集まって詳しい説明があると思うので騒ぎ立てることのないように被害者は同級生です。」

クラス全体に少し重い空気が漂う被害者が

すぐそばにいるのだ誰かが騒ぎ立てようものならそいつはクラス全員にフルボッコにされそうだ。

その中でも余裕という訳ではないが周りと比べて顔色の変化が普段とあまり変わらないように見えるものもいた。

学園講堂で話されたことは退屈の連続だった

消失の原因は不明で警察が調査中で……………

しばらくの間は学校が手配したビジネスホテル(親負担)で被害者は過ごして貰うだとか。

どちらの問題もコンプリートしている俺含めサーヴァント達はさぞ暇だったことだろう。

その中でもビジネスホテルの宿泊費が親負担なのは少し怒りという感情が混ざったが。

1時間目の退屈地獄が終わったあとは通常授業だった。

そしていつも通り終業のチャイムが鳴る俺は帰宅できない帰宅路を歩こうと反射的に校門まで歩いていたそこを今朝の冷徹嬢が話しかけてきた。

「あなた、確かあの事件の被害者だったわよね?」

ここで俺は帰宅路はもうないことを思い出す。

「あぁ、そうだがそういえば学校がホテル手配していたんだっけ?」

「そうよ、一緒に帰りましょう。」

彼女とは面識がなかった、俺は中学からの

エスカレーターで入学したが彼女は高校入試で

入学していたのはこの時まだ知らないが、そういう訳で面識がないのも理屈が通っていた、なのに彼女はまるで昔からの友のようにそう話しかけてきた。

まだ小寒い4月ストッキング(最近知ったがこういうのはストッキングと言うのではなくニーソックスというらしい)を太ももまでしながら(これを俗に絶対領域というらしい)スタスタと俺の前を通ってっ行った、俺は少し小走りで隣について歩く。

「なぁ、俺達どこかで会ったことあったけ?」

「クラスメイトなんだから毎日会ってるじゃない?」

今度は当然のようにサラッと感情の交えない口調だった。

「それはそうだけど、友達と呼べる関係か?俺名前知らないし。」

「そうねクラスメイトなんだから友人になる努力はするわ、あと一緒に帰るのも同じ道というだけ、名前を知らないのは私も同感ね、あなたから先に名乗りなさい私名前も知らない人に自分の名前知られたくないのよ。」

冷静に問いかけに応じていくこの女は何故初日から一緒に帰ろうとしなかったのだろう?

同じ学生寮なんなら丁度下の階の部屋なのに一緒に帰らなかった説明がつかないのだが。

それは不安感を隠すための行為だと捉える事ができるので不審ではない、そして俺は名乗りを上げる

「山本 陽希(はるき)だ、よろしく」

「永野望よ、」

まるで名乗りを上げるという条件で名前という情報を貰ったような感覚だった。

しかし嬉しい個人的に好きな女の子とたまたま一緒に歩けているのだ、あの猫も捨てたもんじゃない。



 ホテルに着くと学年主任の新井先生が誘導を行っていた。

その指示通りに俺は十階の1023 永野は十一階の1111に入室していった入室すると一緒にアーサーが出てきた。

「今から昨日サーヴァントになったものを呼ぶニャよ」

「えー俺ホテル着いたばっかだぜ」

学生カバンを机の上におきベットひ腰掛けた俺は気だるそうに呟く。

「君主の命には従うニャ」

仕方ないと思い腰を上げて、アーサーに問う。

「俺サーヴァントになった奴なんて知らないんだけど分かるのかアーサー?」

「わかるニャ家臣の居場所くらい」

アーサーを連れて廊下に出るアーサーは走り

1001の部屋で止まった。

「ここにいるのか?」

「ズバリニャ!」

俺はノックをする名前は知らない、だが出てきた男子生徒はアーサーをみるなり声を出した。

「あぁ、アーサーか武器選び(ウェポンセレクトとも言うらしい、てか直訳じゃん)だな」

「そうだニャ!有栖川とにかく今はうぬたちについて来るのだニャ。」

「君主様が言うならな、よぅお前もサーヴァントかよろしくな!」

陽気というよりは活気があるという表現があっているだろう。

運動部のそれだ。

アーサーは再び走り出す次は十一階へと階段を登っていき1111にたどり着いた。

今度は名前を知っている。

「永野!」

そう呼び掛けノックをする。

「あら山本君じゃない、さっきはあれだけ面識のないかの様に振る舞っていたのにもう親友気取りかしら?」

そういうわけではなかったがさっき知り合ったばかりの人間に興奮を覚えているのだろう長年会えなかった地元の友人に会うかのごとく


「違う誤解だ!ほらこの猫の君主様知ってるだろう?」

「あら、アーサーじゃない武器選びねとにかくついていけばいいのかしら?」

珍しくこの女はアーサーには少し微笑んで話した。

珍しいと言っても会ったばかりだから永野の習慣についてはよくわからないが。

「そうだニャついてくるニャ」

俺がこれを永野に言ったらただでは済まないかもしれない。

しかしこの猫は猫という姿を活かしているのか、君主という立場を乱用しているのか。

永野になにを言っても許されそうだ。

まったく傍におけない猫だ。

そして最後のサーヴァントの元へと走り出す

1113号室意外と近かった。

ノックをする前に出てきた。

「お、おぅ何処か行くのか?」

俺はまさかの展開にうろたえながら問いかける。

「そうじゃないよ、さすがに3人で走れば気づくよ。」

それもそうだこの赤髪の少女はずっと待っていたのだろうか本でも読んでいて鬱陶しかったのか俺達の足音に気づいてでてきたというのだ。

「古賀!武器選びニャ!」

アーサーはさっきとその前と同様の内容を

古賀と呼ばれた赤髪の少女に述べた。

「うん、わかったわ」

古賀が小さく頷いて答えた。


その後俺の部屋にて武器選びが始まったもっとも俺は証の外で警備しているわけなのだがとにかく仲間に顔を合わせられたのは安心感が湧くイベントだった。

警備と言っていたが俺は証をポケットに突っ込んてベットで寝ることにした俺だって眠いのだ。






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