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第33話゛俺、ホールインワン

 それは本当に望まない形だった、どちらにせよ望まない形でこの戦いに終止符が打たれるというのは何となくどことなく分かっていた、が、望まない形かつ予想だにしていない展開だった。


「フンッ、ハッ、はぁはぁ」

刀を何度合わせても決着がつかない実力は五分五分、後は体力勝負。

 俺は体力を擦り減らしまもなく敗北する勢いだったウグイスが鳴き始めてから鳴き終わる刹那の時間に終わるところだった、ウグイスというのなら永野は信長的対応をするであろう。

 そういう性格なので俺がいつ殺害されてもおかしくなかった、しかしそれは裏返った裏返った訳ではない、偶然だ幸運にも第三勢力が永野に近い方から接近したというだけだ。


ビューン、ドス、グチャ、ボト

鎖が見えたかと思うと首を失った永野の姿があった、とても見せられない惨状で編集者の人にはモザイクと少々グロテスクな描写がありますご注意くだいのテロップを出してもらう必要がある。

 とこの秒間に反対側の分銅を飛ばしまた風の斬る音、恐怖の音、がマッハを超えて俺の頭を身体から分離させた、勝利は一瞬だったのだ。


「よくやった霧島」

 ハルバードを背中に紐で拵えながら満足気に霧島京子の頭を撫でる扶桑陽葵の姿がうっすらと見えた後、俺の頭は地面に落ちてツーバウンド、普通なら死んでいるのだろうか。

 人間死ぬ時こんなにも無残なものかそう思った、臨死体験を味わった。あぁ臨死体験とは少し違うか臨死体験とは死ぬ間際で光が見えたりする。

 つまり心理的なものだが、俺には痛み以外の意識が明瞭にあった、しかもなんか頭から足が生えてきた。

「おい!これはどういうことだよ!ディズニーツムツムか?!」

「ねぇ山本君あまりそういう発言しない方がいいんじゃない?ディズニーに怒られるわよ。」


俺と同じ状態の人がいた。

「いや!きも!画面で見るから可愛いとか思えるけど普通に妖怪!」

「あら妖怪とはいい度胸じゃない!このよく分からないワンダーワールドから出たら覚悟しておきなさいよ次は仏様にして拝んであげるから。」

もうそろそろこのワンダーワールドから出たいと心底願っていたがなんだか怖くなってきた。


「よぉ!お二人さんまだ生きてたのか、それじゃここからは私らが私らの詳細教えちゃいますんでどこか行っちゃて下さい!」

 そんな置ゼリフと共にハルバードをゴルフクラブに見立ててショットを2回打った。


 見事なショットで飛んでいった2人の生首妖怪はどこから出て来たんだよというポールの穴に入りホールインワン、ダイヤローグの主である筈の俺はフェイドアウトしたのだった。

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