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第29話゛俺、アーサーに新しいあだ名を付ける

夜飯の消化が終わり眠気も収まってきたところで猫からの説明があった。

「1つ目だがニャ、国内のクローゼットとそこのリビングは自由に使っていいニャ、もちろん附属のキッチンもちゃんと使えるから存分にくつろぐニャ!」


リビングには白いキッチンテーブルと水道、それから給湯器と食洗機、皿や食器を保管するであろう戸棚があった。まじで家じゃん。

「クローゼットってなんだ?」

有栖川がキョトンとして質問した。そういえば服装を変更できるということは俺とハルナの5人しか知らない。


「まだ言ってなかったニャ、戦闘コスチュームは自由に変えれるニャ、ただの警告ニャから何でもいいニャ初期設定はランダムで決めたニャ。」

そんな感じで淡々と説明していくアーサー、頼むからそんな眠りを誘うような喋り方はやめて欲しい、抑揚をつけろよ!


「アーサーなんでこれまでそれを教えてくれなかったの?甚だ感心できないわ。」

永野は少し怒っているように見えた。そこに余計な一言が投下された。

「契約する時、教えてくれましたやん猫さん。」

よく考えればそうだ何故アーサーはハルナメンバーの時だけそれを教えたんだろうか。永野の鋭い眼光が画面を照らした。それに目を合わせないようにと証から目をそらしてアーサーは答えた。

「それはだニャ……あまりいいたくニャイけどニャ……舐めていたニャ!こいつら住処を失って住宅を提供すれば絶対逃げないと高をくくっていたニャ、その通りニャけど、よもやこんなとこで帰ってくるとは思ってなかったニャ。正直服装なんて必要条件じゃないから無視していたニャ!つまりはだニャ…………」


「つまり?」

永野がアーサーに圧をかける。君主と家来の立場逆転劇だ。

「ごめんにゃ!許してニャ!」


「そうやって言ってくれて感心だわ。」

アーサーは安心して証に目線を戻したのだった。文字通り気を取り直したアーサーは話を続けた。

「そんな感じでクローゼットとリビングを存分に使っていいということニャ、あと同じ服装が被った場合は源に言うニャ、すぐにコピーできるから揉めることはないニャよ。」

源さんそんな編み物まで出来てしまうのか。


「2つ目ニャ、今君たちは8人いるニャよね、この8人で1ユニットとしたいニャ。」

ユニットつまり部隊か第一部隊がやっと完成したということだろう。


「ユニットにしてなんの価値があるや?」

ユニットにする意味とは何なのだろうか。

「業務管理がしやすくなるニャ、うぬらが知らない間にもスレイヴ達は書類仕事に武器管理と国内の事務作業で忙しいニャ、これからサーヴァントが増えたら書類が増えるから部隊単位で管理できると楽になるニャ。」


そんな書類とかあったのか、確かに契約した時イメージしていたファンタジーアニメとかで見る手をかざすだとかキスするのとかと違ってメッチャ書類書いたけどそれ管理していたのかよ。

「その書類って契約の時に書いたやつか?」

俺はモノローグの勢いのままアーサーに聞いてみる。

「ズバリそうだニャ、人間の時には見えなかったかと思うがニャ、しかっりと人体改造と過去の記憶から書類に必要な情報を抜き取るということをしたニャ、顔写真も撮ったニャ。」

さらっと恐ろしいこと言ってる!過去の記憶抜き取るとか、しかも一瞬だぞ。ハルナの契約の時見た閃光はそういうことだったのか、書類からバチバチ閃光が走っていたから目がチカチカして何をしているかよくわからなかったけどそういうことだったのか。


「人体改造!かっけーですね!エヴァンゲリオンじゃないですか!」

「おいおいあまり版権に引っかかることを言わない方がいいぞ霧島。」

「版権って何のことですー?」

まぁいいかあまりメタ発言はしない方がいいもんな。


「そんな感じだニャ、まぁこの部分はあまり君たちには直結しないからもう説明することはないニャ。」

アーサーがうまく締めくくってくれた。

「最後になるんだけどニャ、これは山本に今朝聞かれたことニャンだけど、サーヴァントは死んだら存在が24時間で抹消されるニャ。」

やっぱこの猫怖い、抹消とか言うのかよ消えるとかで言いじやん!何故抹消という表現になる!?あまりにも恐怖を感じる表現だからサーヴァントの諸君らは呆然とした表情になってるんですけど!


「怖いですね……」

古賀の少しビクビクしながら発言する様子に皆が頷く。

「以上だニャ、それではなんか言いたいことあるにゃ?」 

「その終わりかた怖えーよ!抹消されること最初に話せば後の話でもうちょっと場が和んだだろ!」

「緊張感があって訓練するためにピッタリの雰囲気ニャ!」

アーサーには新しいあだ名が必要だ。


その名も『サイコパスキャット』ふさわしい名前だと思う。言いあったところで場は和まない、そこにやはりまとめ役の才覚というのか扶桑陽葵が自己紹介を提案した。

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