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登場人物09 王国の皇族姫

王国の皇族姫

 王国で発見された皇族エリカは、父であり帝国の魔法使いアランの妖精によって、帝国のために死ぬことを教育された。その教育の通りに、帝国に残る、帝国を蝕む皇族から貴族を掃除し、帝国の聖域の穢れを全て受け入れ、死ぬはずだった。それを救ったのはロベルトだ。ロベルトは魔法を使って、男爵領にエリカを連れて帰った。男爵領にいる妖精はエリカの持つ穢れを引き受け、それでも残った穢れもロベルトが肩代わりすることで、生き残ることとなった。

 そうして生き残ったエリカはロベルトと一緒になり、ただの平民となるも、王国が抱える呪われた伯爵を解決するため、生涯、男爵領から離れられなくなった。そういう過程から、六人に子を授かるも、六人目の子アランが帝国のせいで失い、アランがいなくなったことで、気が抜けたロベルトも亡くなくすこととなった。

 帝国のために様々なものを失いつつも、エリカは仕方なく帝国のために女帝に立ち、帝国の内部を健全化した。その際に、双子の姉妹エリシーズも亡くなり、エリカを良く知る者たちがいなくなった頃、皇帝位をエリシーズの子に譲位し、王国に戻った。

 王国では、亡くなった息子アランの友である王族ポーが、もっと広い世界を見てほしい、と公国行を勧める。結局、王国からも、帝国からも、エリカは利用されてしまうため、公国に旅立った。


エリカ

 妖精男爵の領民。ロベルトの妻。皇族。エリシーズの姉妹。

 誘拐され、行方不明となっていた皇族。父アランからの教育からではなく、神の役割として、帝国を命をかけて救うために生きていた。しかし、死ぬ直前で、思い出として逢瀬を楽しんだロベルトに救われることとなった。

 帝国を聖域の穢れを受け止めて救うため、千年に必ず誕生する一人の化け物妖精憑きとして誕生した。そのため、妖精憑きとしては、帝国でも王国でも、勝てる者はいない。父アランが、エリカが若い頃、エリカより上だったのは、経験と知識があったからである。

 末の息子アランだけでなく、ロベルトまで亡くしたエリカは、二度と帝国とは関わらないと決めていたが、再三に渡る帝国からの招待状の書状に、仕方なく、帝国に行くも、女帝を数年させられることとなってしまう。それも、長い寿命の遊びとして受け入れるも、帝国からも、王国からも悪く利用されることを恐れたエリカは、エリカを知る者たちがいなくなるまで、公国に旅立つことに決めた。

 公国の入国審査の際、案内役が亡くなった夫ロベルトと瓜二つだったため、そのままなし崩しに案内役を口説き落としてしまう。


ロベルト

 妖精男爵の領民。ロベルトの夫。

 第一王子アインズの側近であり、リスキス公爵の養子と、将来有望であったが、エリカのために、全てを捨て去った。エリカのために、落としきれなかった穢れまで肩代わりし、生涯、エリカに関わるもの全てに献身を尽くした。

 末息子のアランが亡くなると、張り詰めたもの全てが切れてしまい、後を追うように亡くなってしまった。

 生前から、ロベルトは、エリカと帝国の和解を願っていた。そのため、エリカはロベルトの死後ではあるが、帝国の招待を受けることにした。


リッセル

 帝国の魔法使い。筆頭魔法使い。

 過去、アランを手に入れようと、エリカとロベルトと戦ったが、結局、負かされた。そのため、リッセルはエリカに絶対服従となった。エリカが帝国に来てからは、唯一、エリカの味方となった。

 百年に一人生まれるかどうかの才能ある妖精憑きであるため、それなりに長い寿命であるが、さらに、アランが支配した悪い妖精が過去に奪った、リッセルの先祖の寿命全てをリッセルが受け取っているため、とんでもない寿命持ちとなってしまった。そのお陰で、公国から戻ってきたエリカを迎え入れることが出来た。


ライアン

 皇族。

 皇族殺しアランのことを尊敬し、それを目指していたが、エリカからは劣化版と言われて、エリカを逆恨みした。

 エリカは帝国に連れ戻された時、呪われた赤ワインで、帝国に逆らう貴族、皇族を動けなくしただけなのだが、毒殺したと新聞で喧伝したのはライアンだ。それからずっと、エリカがやっていない悪事をエリカのせいにしたため、エリカはライアンのことを最低最悪と蔑んだ。

 クーデター失敗後、エリカが後始末のために、悪行の限りを尽くしたことを利用されるも、ライアンが妊娠中のエリシーズに酷い仕打ちをしたため、エリカはライアンに昔かけた”怪我をしないが、階段から落ちて痛い目にあう”という地味な呪いを”ものすごく痛い”とパワーアップさせた。それでも懲りないライアンは、エリカを悪く喧伝するが、最後、エリカから皇族殺しアランに、ライアンの悪行を一切話ていないことを告げられ、反省して、泣くこととなった。


ライオット

 皇族。皇帝。エリシーズの子。妖精憑き。

 父親のわからないエリシーズの子。本来ならば、蔑まれる存在であるが、アランの転生体ということから、筆頭魔法使いリッセルの絶対的な加護を受けることとなる。妖精憑きとしては、大した力ではない。将来は皇帝となるため、それなりの教育を受けている。最初はライアンのせいで、エリカのことを嫌っていたが、母エリシーズから真実を語られ、実際に接してみれば、エリカは悪い所がないことに気づき、皇帝となる頃には、第二の母として慕っていた。


ラキス

 皇族。

 元は、寿命を盗る妖精に狙われる呪われた血筋であった。それも、エリカの末息子アランのお陰で、妖精全て神の御許に送ったお陰で、寿命を盗られることはなくなった。亡くなったアランのことを引きずっていたが、エリカから、アランの真実を語られ、覚悟を決め、アランの転生体であるライオットと結婚した。


ポー

 王族。妖精憑き。

 エリカがいなければ、王国最強の妖精憑き。王族であるため、王国主導の妖精憑きの育成に携わるも、失敗してしまう。それを妖精男爵領にいるエリカが引き継いだことで、王国の妖精憑きは王国らしい魔法使いになった。エリカは帝国に行くため、王国の妖精憑きのその後をポーに引き渡した。

 ポーは、友達であるアランの母として、エリカを心配し、それなりに様子を見て、最後は公国への旅立ちを勧め、手助けした。


エリシーズ

 皇族。女帝。エリカの双子の姉妹。

 最初こそ、エリカとは相容れない関係であったが、帝国が危なくなると、エリカは見返りを求めることなく救い、また、わざと悪い態度をとっていることに気づいていた。しかし、エリカが妖精憑きであることが、どうしてもエリシーズには悔しくて受け入れられなかった。二度目の危機に、妊娠中で辛くなっていたエリシーズは、ライアンに言われるままにしていたが、エリカだけがエリシーズを気遣い助けてくれた。それから、エリシーズの中では、エリカに対する蟠りが消え、エリカも、面倒になって、エリシーズと和解した。

 長年、帝国のために女帝として心血を注いで、色々と無茶をしていたため、エリカが女帝となってしばらくして、亡くなった。


オシリス

 皇族。

 アランが死ぬこととなったクーデターの首謀者。家族全てをアランに殺され、オシリスだけ、見せしめのために、生き残った。最後は、皇族たちに散々、剣で突かれて、一度は正気を失うも、エリカの魔法により戻され、苦痛の中の死を与えられた。



ハガル

 過去の帝国最強の妖精憑き。賢者。

 妖精憑きリリィが誕生する前に起こった、王国の戦争に、力添えするために王国にやってきた。戦争では勝利に導き、王家の問題も解決し、王国との友好関係を築いたのだが、やったことは、化け物妖精憑きの力を使っての、力技であった。

 表向きでは、戦争の協力のために王国に来たのだが、実際は、解放された王国の禁則地を慰問するためである。禁則地を領地とする男爵に出会い、過去に焚書した貴重な本を差し出されるも、寿命を理由に断ったりして、皇族ランテと口論となって、邸宅型魔法具に追い出されることとなってしまった。


レオニード

 過去の王太子。過去の国王。

 妖精憑きリリィが誕生する前の王太子。王国の戦争で、父である国王の代理として出兵することとなっていた。裏では、レオニードを戦死させようとした貴族の企みである。結局、賢者ハガルが、王位をレオニードに譲らせ、戦争での情報もレオニードに流して、戦争も勝利させ、戦後交渉もさっさと終わらせてしまい、魔法で城に戻って、王女を女王にしようとした貴族の企みも潰してしまう。最初は、ハガルのことを胡散臭いと見ていたが、別れる頃には、すっかりハガルに懐いてしまっていた。


リコット

 過去の王女。王族。

 妖精憑きリリィが誕生する前の王太子。レオニードとは母親違いである。母親の身分が低いと言っては泣き落として、全ての我儘を通し、レオニードを貶めていたが、それも賢者ハガルには通じず、それどころか、リコットが王族でもないことを公表されてしまう。

 リコットは最後まで知らなかったが、国王の子どもではなかった。しかし、リコットは、そのことがわかっておらず、ただ、父親と思っていた国王とレオニードの口約束で、レオニードが生きている間は、王族と扱われ続けた。


マオン

 リスキス公爵の血縁。

 妖精憑きリリィが誕生する前に起こった王国の戦争の助力を願うため、王国代表として、帝国にやってきた。若返ってしまったハガルに不信感しかないものも、帝国の重臣たちまで、ハガルの決めごとには逆らえず、渋々、ハガルを連れて行くも、ハガルに振り回されて、途中、ハガルへの扱いが酷くなった。それも、国王となったレオニードが抱えていた父国王と王女リコットの問題をハガルが解決したことで、蟠りもなくなり、レオニードと同じく、ハガルを慕うようになった。


アンナ

 レオニードの乳母の娘。レオニードとは幼馴染みのような関係。レオニードは、元敵国領であった聖域で、アンナの姿を見たせいか、何か彼女に感じるものがあったような、なかったような。相思相愛の婚約者がいる。


リカルド

 王国の騎士。アンナの婚約者。


アラン

 帝国と元敵国の国境沿いにある聖域で、賢者ハガルに保護された貧民の子。とても強い皇族の血筋であり、百年に一人生まれるかどうかの才能ある妖精憑きである。ハガルの初恋の女性スーリーンが産み落とした双子の片割れの子孫である。

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