第八十七話 公爵家とルアンソワ様
「ディックスヴィアン、いかがいたそう? このことについては、まだ権限を委譲していないので、わたしの権限ということになる。しかし、お前はもうわたし以上の判断ができる人物になっている。したがって、お前の意見を反映させたいと思っている」
国王陛下は殿下に話しかける。
「よろしいのでしょうか?」
「もちろんだ」
「ではわたしの意見を話していきます」
「お願いする」
殿下は、
「ルアンソワさんの圧政により、公爵家の領民は苦しみ、公爵家内部でも反発する人々が多くなっています。この動きをこのまま放置はできません。公爵家は王国の中の大切な一部です。公爵家の人々も、その領民も王国民の一員です。その人々が困窮していれば、救けていかなくてはいけません。こちらから指導することも検討しようとしましたが、ご当主であるお父上の諫言も受け入れないということ。今度ここに呼んで政策の変更を要請したいとは思いますが、受け入れる可能性はないと思います、領民の困窮はもう一日たりとも放置することはできないところまで来ています。反乱が発生してからでは遅すぎます。したがって、政策の変更を受け入れなかった時点で、公爵家の後継者を変更するしかないでしょう。親戚のブリュノトノンさんは評判もいいので、後継者にすること自体は賛成です。しかし、後継者変更は残念です。そして、原則から外れたことをしてしまうことになりますが、その批判は甘んじて受け入れるしかないと思います。とにかく困窮する人々を救わなくてはなりません」
と熱を込めて言った。
国王陛下は黙って聞いていたが、
「ディックスヴィアン、よく言ってくれた。わたしもその意見に賛成だ。それで行くことにしよう」
と言った後、使者に対し、
「こちらから正式な使者を出し、ルアンソワをこの王宮に呼ぶことにする。そこで、わたしがルアンソワに対し、政策の変更を要請する。これが受け入れられない場合は、後継者変更を申し渡すことにする。当主である父親は体が弱っていて、こちらにくることができないと思うので、こちらの使者を持って、我々の決定を伝えることにする」
と厳しい表情で言った。
使者は、
「ありがとうございます。これで公爵家の者たちは救われます」
と言って涙を流した。
こうして、ルアンソワ様は王宮に呼ばれることになった。
王宮の謁見の間。
国王陛下と殿下、そして側近たちと護衛。
そして、ルアンソワ様。
ルアンソワ様はゴージャスな服を着て、威勢がいい。
まず国王陛下が、
「最近、あなたの公爵家が圧政をして、領民が苦しんでいるという情報がこちらにも入ってきている。我が王国は今まで原則として、それぞれの家の政治には介入しない方針であったが、今までにない酷い政治が行われているということで、わたしとしても無視することができなくなった。このままでは王国全体の威信に関わってくる問題だからだ。それであなたにここに来てもらい、話を聞くことにした」
とルアンソワ様に言う。
続いて、国王陛下の側近が、公爵家での具体的な圧制について話をする。
国王陛下や殿下は、反対勢力の使者が訪れた後、公爵家の圧制についての調査を行っていたのだった。
そして、
「今聞いてもらったように、あなたの公爵家の税率はとても高いものになっている。この王国の諸家の中でも群を抜いて高い。これが領民たちの生活を圧迫している大きな要因となっている。これをまず是正しなければならない。そして、あなたは、領民の為の政治をしなければならない」
と国王陛下は威厳をもって言った。
「面白い」
「続きが気になる。続きを読みたい」
と思っていただきましたら、
下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。
ブックマークもいただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。




