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第七十七話 わたしの前世・殿下との手紙のやり取り

殿下とわたしの手紙のやり取りが始まった。


わたしとしては、


「殿下のことが好きです」


ということを書きたかったが、恋人ではない以上、そう書くことは難しい。


でもなんとか好意を伝えようと一生懸命書いた。


殿下の方も、直接的に


「あなたのことが好きです」


とは書いてこなかったが、


「あなたのような美しくて素敵なお方と、こうして手紙のやり取りができて幸せです」


と書いてきていた。


殿下のやさしさがあふれている。


そして、わたしに好意を持っていただいている。


そう思うと心が熱くなってくる。


ああ、好きです。殿下、好きです。


相思相愛になれたらいいなあ。


結婚は無理でも、そういう状態に一度でいいからなりたい……。


殿下の手紙のおかげで、病状の悪化も食い止められている気がしていた。


ありがたいことだ。感謝してもしきれない。




半年以上、手紙のやり取りが続いていた。


一週間に一度ほどの割合で殿下からの手紙がわたしのもとに届く。


これほどであれば、充分多い方だと思う。


それでもわたしは、殿下の手紙が待ち遠しくてしょうがなかった。


いつもやさしさと思いやりにあふれる殿下の手紙。


読むだけでもうっとりとしてくる。


わたしの方も一週間に一度ほどの割合で、殿下への手紙を書いていた。


まだ「好き」という言葉を書くことはできないけど、殿下への好意を伝えるべく、一生懸命書いていた。


しかし……。


今は三月中旬。


春が近づいてきていた。


最近、殿下の手紙がこなくなっていた。もう一か月ほどになる。


どうしたのだろう、と思う。


わたしのことを嫌いになったのでなければいいんだけど。


もし、わたしのことを嫌いになってしまったら、これからどうやって、生きていけばいいのかわからなくなってしまう。


今までで最後になっている手紙を読んでも、わたしのことを嫌がっている様子はないので、多分ではあるけれど、嫌っているということはなさそうな気がする。


では、なぜ手紙が来ないのだろうか?


もしかすると、お体の具合が良くないのかもしれない。


手紙では、あまり体は強い方ではないのです、と書いてきたことはあった。


今までは、それほど深刻なことだとは思ってこなかった。


あの凛々しいお姿の殿下が、病気で苦しむということを思いたくはなかった。


もし病気で苦しんでいたら……。


そう思うと、今すぐにでも殿下のもとに行きたくなる。


でも殿下が呼んでもいないのに、こちらから行くわけにはいかない。


殿下、お体が健康であることを願っています。


ああ、殿下に会いたい。会ってお話がしたい……。


そう思っていたある日。


わたしは自分の部屋で殿下への手紙を書いていた。


わたしの方からは、一週間に一度、殿下へ手紙を送り続けている。


少しでも殿下のお力になれるといいなあ、と思っていた。


部屋のドアをノックする音がする、


「お嬢様、入ってもよろしいでしょうか?」


侍女の声だ。


「どうぞ」


とわたしが言うと、侍女は部屋に入ってきた


そして、


「王太子殿下からのご使者が参られています。それもいつも手紙を届けていただく方ではありません。側近の方です」


と言ってきた。


「王太子殿下の側近ですって?」


「そうおっしゃっていました」


「どういうご用件でしょう?」


「それはわかりません。お嬢様にお伝えしなければならないことがあるとのことです。ご案内いたします」


わたしは侍女に案内され、側近がいる部屋に向かった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


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