表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/94

第五十四話 新しい女性に心が傾くわたし (ルアンソワサイド)

わたしはしばらくの間、フローラリンデとの婚約を続けるべきかどうかで悩んでいた。


心はイレーレナに傾いているので、そういう意味ではいつ婚約を破棄してもいいと思っている。


しかし、両親や公爵家の人たちのことを無視できない。


彼等の間でのフローラリンデの評判はますます高くなっている。


わたし自身も決して嫌いではない。


このままいくと、結婚するしか方法がなくなってしまう。


それでいいのだろうか?


良くはない。


しかし、婚約破棄をすると、わたしに今度が非難される可能性がある。


どうすればいいのだろう……。


そう思っていたところに、わたしにとって我慢できないことがあった。


わたしは公爵領内の増税を命じた。


まだ税を集める時期ではなかったので、前回集めた時の税率と次回集める時の税率の差の分を集めることにした。


これには大臣たちが反対した。


「せめてその税率の適用は次回からにしていただくようお願いします。途中で税の増分を集めたら、領民たちが怒り出します」


と申し出てきた。


しかし、


「王国の赤字の改善は、すぐにしなければならないことなんだ。改善したいといったのはあなたたちではなかったのか? とにかくすぐに進めるのだ。領民の反乱など、気にすることはない」


とわたしは言って、聞く耳はもたなかった。


わたしはもっと遊びたいし、贅沢がしたい。


それには増税するのが一番!


そう思っていたのだが……。


フローラリンデは、


「増税は、領民を苦しめ、最終的には公爵家の衰えにつながっていきます。増税によらずに赤字を改善しなければならないと思います。公爵家の無駄な支出を減らしていけば、それは充分可能です」


とわたしに言うようになった。


わたしのところに来るようになって、しばらくの間は、公爵家の経営については何も言っていなかった。


しかし、この頃は口を出すようになってきている。


フローラリンデの方は、わたしとだんだん親しくなってきたと思っているので、そういうことも言うようになってきたのだと思う。


フローラリンデは、その才能を父親に評価されて、子爵領の経営についての助言をしてきたそうだ。


その結果、子爵領は豊かになってきているという。


その評判は聞いている。


わたしの父親がフローラリンデを婚約者にしたのも、そういうところがわたしの伴侶としてふさわしいと思ったのだろう。


そのことは理解できないわけではない。


しかし、腹が立つ。


公爵家の無駄な支出をなくしていくということは、すなわち、わたしの贅沢を制限するということだ。


そんなことは許されない。


贅沢ができなくては、何の為に、権限を委譲されたのかわからない。


もし公爵家の赤字がそれで改善されたとしても、わたしには何の意味もない。


フローラリンデとこのまま結婚したら、一生贅沢できなくなる可能性がある。


いや、もうほぼ間違いなく質素な生活をすることになるだろう。


そんなつまらない生活はしたくない。


わたしは我慢ができなくなってきている。


この公爵家は、わたしが動かすのだ。


他の人間が動かすものではない。


わたしには、助言をするものなど必要ない。


やはり、この婚約は破棄すべきだ!


わたしは、強く思うようになっていった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ