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5話 戦闘

東門に駆けつけた俺を嘲笑うような光景が眼下に広がっていた。

多くの村人が魔物に瀕死の傷を受けて倒れている。魔物もかなり死んでいるものの、まだ500体近く残っている。

「こんな数なんて聞いてねぇよ…」

すぐに追いついたキュロさんが俺に向かって指示を飛ばす

「俺は救助をするからお前は魔物の注意を引きつけてくれ!無理はするな!」

キュロさんの声で我に返った俺は魔物の集団に飛び込んだ。

ざっと見た感じでは、カノニキ-ウルフとアディナノ-ゴブリンが半々程度だと思う。

ゴブリンの方が知能は高いが力は弱く、ウルフの方は逆に知能は低く力が強い。今の敵の陣形としてはウルフの方が前線に立っている形だ。

そこで俺は、一気に集団の後方に移動し、ゴブリンに攻撃を仕掛け、陣形をかき乱し、魔物たちを混乱させる作戦に出た。

東門のすぐ先は森になっているので、魔物は森に陣取っているため、背後を取るのは容易い。

俺は木々を飛び移り、直ぐに魔物たちの後方に躍り出た。

ゴブリンが動揺の表情を浮かべているうちに、十匹ほどを切り捨てる。

ゴブリンの断末魔のお陰で、ほとんどの魔物の注意を引き寄せる。

ウルフがこっちに飛びかかろうとするも、ゴブリンが邪魔で思うように動けていない。

この隙になるべくゴブリンを仕留めて形勢を少しでも有利にしたい。

短剣に魔力を込めると、刃が電気を帯びた状態になる。

相手に軽い傷を与えても麻痺効果と、付属ダメージのお陰でゴブリンなら瀕死状態まで持っていける。

ゴブリンを30体ほど倒した辺りで、ゴブリンを突き飛ばしたウルフたちが、俺に向かって突撃してくる。

この時点で既に、ほとんどのゴブリンがウルフと俺によって倒されていた。

しかしここからが本番のようなものだ。

ウルフは、仲間意識が高いので、今のように同士討ちを軽く誘導しても、多種族を殺すことはあれど、同種族での同士討ちはしないので、俺のみで、全体と相手しなければならない。

キュロさんには、相手の注意を引くだけでいいと言われたが、そのままだと徐々に追い詰められ最終的には村が壊滅してしまうかもしれない。

そんな結果にはしたくないので、俺がなるべくウルフを倒したい。

「おいモロス!一旦引け!」

門の方から誰かの声が聞こえる。

大規模なスキルを打つかもしれないので一旦木々を飛び移り、門の方に戻る。

俺が後方で暴れたお陰で陣形が乱れ、統率が取れていない状態になっている。

「よくやったな。お陰でなんとか戦えてる」

キュロさんに称賛され、かなり嬉しいが今はそれどころではない。

「残りは?」

現状を聞くが、まだまだいることは、見なくてもわかる。

「30体ほど倒したがこのままじゃジリ貧だ。徐々に押されちまってる」

「まだ200体以上残ってるのか…」

もう一度魔物の集団の中央に突っ込み、撹乱しようと試みる。

しかし、強さがゴブリンとは段違いで、一気にHPが削られる。

10体ほど倒した頃にはHPが300を切り、その場を離脱しようとしたが一瞬の隙を突かれ、攻撃を受けた。

不意を突かれよろけたところに猛攻撃を受けHPが200,100と削られていく。

剣に魔力を全力で込め、電気を最大限まで帯させる。周りに電気が迸り、6体のウルフが倒れた。しかしもう殘りHPが19しか残っておらず後一発攻撃を受ければ死んでしまう。

俺の動揺を読み取ったのか、再び一斉に飛び掛かられた。

前の話で言いそびれましたが、会話がやっと出てきて少しはラノベっぽくなったかなって思います。

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