Story memoryⅢ
──サンプロミネンス国…城のテラス
「…あの日から、もう20年以上も経つんだな」
「…ええ」
サンプロミネンス国の王、カーディナル・フレイムバレット。妃、フレア。
二人は王家の服装…というよりは、剣士に近い服装をしている。
テラスの柵からロープが二本、地面へと続いている。
タンジャ「…さて、皆が戻って来る前に…」
フレア「ええ」
「…カーディ様ー、フレア様ー。森に黒龍があらわ…あれ?いない…」
「…また城抜け出したかしら」
「肝心なときにいないんだからー…」
------------------------
…シーヤ達が降ろしてくれた場所は、サンプロミネンス国が見える丘だった。
ファイ「ありがとう、シーヤ」
『いえ!』
ブライト「…一応、龍笛を持っていて正解だったな」
ディアマ「いつの間に…」
準備がいいねブライトは…
『マスター達に再び乗っていただけるとは…』
『もう乗ってもらえないかと思いました!』
ブライト「まさかこんな形でお前逹に会うとはな…。だが、助かったぞ」
ファイ「レイブ、シーヤ。ありがとう」
レイブは、ブライトとディアマを乗せてた方の黒龍。
相変わらず従順だなー。
二匹はそのあと、持ち場に帰っていった。
ん?持ち場は何処かって?影一族の国、ナイトシェイドさ。
ファイ「二匹とも相変わらずだったねー」
ブライト「…ああ」
城下町を見ると、相変わらず賑やかで明るい。
さて、とりあえず向かうとしようか…
ディアマ「………ちょっと待て、どうやって入る」
ファイ「……あっ…」
しまった…入り口には門番がいるんだったなー…
ファイ「………ま、まぁ…行くだけ行ってみよう…」
ディアマ「えぇ…」
カーディナル・フレイムバレット
サンプロミネンス国王。幼い頃に脱走癖のある兄によく城に置き去りにされた。
従者の三剣士とは幼馴染の仲。剣術は三剣士よりは上。
フレア・フレイムバレット
サンプロミネンス国王妃。脱走癖がある。
賢者三人を従者に率いているが、従者と主という関係はあまり好いていない。
ティスト・アズラク
王妃側近。
アリビン・ヘルグリューン
王妃側近。
マリス・カエルラ
王妃側近。