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Vacation day  作者: 睦月火蓮
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Story memoryⅠ

…なんだ、私の出番はエンディングまで無いのか。by文月火蓮

──ナチュラルフォレスト


サンプロミネンス国…この世界でいう、火の王国。ルビー、ガーネット、アニー、ディン。彼女達の故郷…

そして、今から俺が会いに行こうとしてる人物も…


多分今回から俺視点重視なんだろうなー…ん?俺が誰かって?

ファイだよー。フィーは抱っこしてるよ?ここからサンプロミネンスまで結構距離あるから、歩かせるのはねー。


それにしても、レットには感謝しなくちゃね…




『…休暇、か?』


『うーん、まあね。あ、無理なら別にいいけど』


『あの手紙の依頼主、お前は誰なのか知っているんだろ』


『…何のことかな』


『死神部隊員の能力。…そう言えば分かるだろ』


『…』


『…今ある依頼は個人でも済ませられる、行って来い。俺が許可する。ま、ルビーも許すだろう』


『…悪いね』


『悪いと思うなら、さっさと済ませてこい。…“お前にしかできない”んだからな』


『…どういう意味かな?』


『そのままの意味だ。…戻ってきたら、色々話を聞かせろ。それが条件だ』


『…全く、君には敵わないね。レット』




優しいというか、何ていうかな…確か誰か似てる子がいたっけ…誰だったかな。

…確か、ああいう性格は「ツンデレ」って言ってたっけ?


「…何故僕まで連れてこられたんだ?」

「君はまだ良いじゃないか。僕は特にこれといった理由がないんだからな…」


…あ、忘れてたー。


ファイ「俺だと、この世界…ピンポイントでサンプロミネンス国に来ることはできないからね。

 ブライトの『空間転移能力』じゃないと。

 ディアマは一応予定が空いてるのがだけだったからねー、人数が多い方がいいかなって」


ブライト「…」


ディアマ「そんな理由で…まあ、お前らしいが…」


ブライトの方は納得してくれたかな。まあディアマには呆れられちゃったけど。

…あ、二人を知らない人が多いか。いやこの作者の小説自体誰が見るんだと思うけど。

えーっと、まずブライトは俺とよく似てるんだけど、性格も一人称も違うよー。

ディアマは「僕」って言ってるし、口調も男っぽくて…結構男勝りなところあるから勘違いされやすいけど、女子だよ。

…まあ、こんな感じかな。…え?雑すぎる?


ブライト「…それで、君はどうしてこんな場所に?」


こんな場所。ね…


ファイ「……出来れば行きたくなかったよ。特に、あの方とは…」


ブライト「…」


ディアマ「だったら来なければよかったんじゃないのか」


…ディアマ。君ね…。そう思いながら、俺はあの例の手紙を二人に見せる。

今この辺で俺達以外には気配はないから、内容を見せても大丈夫かな。

差出人も宛先もない、内容だけの手紙を。

――――――――――――

この内容を見れば、すぐに私と分かるだろう。


私はサンプロミネンス国の王家の者。

そして、この手紙が読めるのはただ一人、貴方にだけ。

封筒には私と貴方だけが最初に開封できるように魔法をかけたのだから。


この手紙を読んでいるのなら、どうか私の我儘を聞いてほしい。

私に会いに来てくれ。貴方と話したいんだ。


どうか、私の我儘を聞いてくれ。

――――――――――――

ディアマ「…なるほどな。つまり、差出人はあの方か」


ブライト「…何故君がその手紙を持っているんだ」


ファイ「…俺とフィーが今いる組織、ダイアモンド・ファイア。

 依頼書の中に混ざってたんだよ。その手紙が」


ブライト「…なるほど」


その後は黙りとした空気が流れてく。

まぁ元々クールだからなー(俺に気使ってるんだろうけど)、必要最低限のことは話さないんだよね。

なんて俺が考えていると、フィーが俺の袖を引っ張った。これはフィーが意思を伝えたい時の合図なんだよね。


ファイ「フィー、どうかした?」


フィー「…」


横の林を指差している。

…人の気配がする。それも複数…五、いや六人?後は使い魔か…。

…二人は良いとして、後は隠れるのが下手だなー。


ディアマ「…どうする」


ブライト「…放っておけ。わざわざ相手をする必要もない」


「何ですってー!!?」


「ちょっ…お前な…」


あ、出てきた。…って。


ファイ「…何をしてるんだい?ルビー、レット」


どうやら隠れるのが上手かったのは二人みたいだ。

…さて、後の人は…


ファイ「…ビヤッコ、スザク、セイリュウ、ゲンブ。ダイヤ、ハート、クラブ、スペード。

 方角の魔女と使い魔逹。君達は分かりやす過ぎるよ」


「「えっ…(°°;」」


ファイ「…バレてないとでも思ったのかい?」


ハート「きゃー魔女様ー」


クラブ「あわわわ……」


自分でも何か黒いのにじみ出てるんだろーなーって思う笑顔を向けてると、後ろの二人が…


ディアマ「…そのぐらいにしてやってくれ…見てるこっちが…もう…」


と、若干涙声(?)で訴えられたのでとりあえず止めよう。


ブライト「…君の笑顔は、色んな意味で凶器だな」


ファイ「そうかなー?」

ブライト

 ファイとよく似た顔つきをしている。性格はとてもクールで冷静。必要最低限の会話をしようとしない。

 左中指に「S-02」と彫られた指輪を付けている。


ディアマ

 女子であるが男口調で話す。

 左中指に「S-01」と彫られた指輪をしている。

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