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プロローグ・新たな出会いの予感

「うぃす」

「おはよう」

「おぅ」

「おはよう」

「・・・・・・」

 とある私立校の食堂。恭介が現れ、既に朝食を始めていた理樹・鈴・真人・謙吾が迎える。いつもの朝の光景だ。

 季節は秋の初め。激しく照りつけていた陽光も穏やかとなり、徐々に過ごしやすい気候となっていた。

 毎日食堂のこの席を占拠しているリトルバスターズ初期メンバーたちであるが、今年から入った6人の新メンバーたちが一緒に食事することも珍しくない。そして、

「・・・おはようございます」

 最近は毎日のように参加しているのが、先日理樹と晴れて恋人同士になった文学少女・西園美魚であった。



「ふ・・・今や理樹の隣は西園の特等席だな」

「空いている席を探す手間が省けますから」

 恭介の茶々をスルーして、コップに口をつける美魚。と、

ピリリリ ピリリリ

「ん?誰のだ?」

 聞きなれない着信音が食堂に響く。

「・・・!・・・えっと・・・」

 美魚がコップを置き、わたわたと携帯電話を取り出すが、そこで硬直する。

「・・・あの、電話の出方が分かりません」

「ほら、貸してみて。・・・このボタンを押せば通話出来るから」

 情けない顔をする美魚に、苦笑しながら操作方法を教える理樹。このような助けを求める時の弱々しげな表情はとても可愛いと思っているが、それを言うとしなくなってしまいそうなので口には出さない理樹であった。

「・・・はい。・・・え?それで・・・・・・そうですか・・・はい。分かりました」

「・・・何かあったの?」

 マイペースな美魚にしては通話中に表情が忙しく変化していたので、不審に思った理樹が問いかける。

「その・・・実はわたしには双子の妹がいるのですが・・・」

「え!?」

 衝撃の事実にびっくりする理樹。

「あの子が通っている学校が火事で焼けてしまったそうなんです。それで・・・あの子が転入先として選んだのが・・・」

「姉のお前が通っているここ・・・という訳か?」

 恭介の言葉に、美魚は頷く。

「一応ここはレベルの高い方のはずだが、転入試験は大丈夫か?・・・いや、真人が入学しているのだから大丈夫か」

「ん?つまり・・・西園妹はオレ以上の筋肉の持ち主っていうことか!?」

「んなわけあるか!」

ばきぃ!

「・・・で、西園の妹というのはどんな奴なんだ?」

 真人の顔面に鈴のハイキックが突き刺さっているのをスルーして恭介が聞く。

「そうですね・・・外見はわたしそっくりなのですが、あの子は明るくて、活発で・・・いつも楽しそうに笑っているような子ですね・・・」

ぎゅっ

「・・・え?」

 柔らかく微笑む美魚。だがその瞳にわずかな羨望が混じっているような気がして、理樹は思わず美魚の手を握った。

「・・・・・・」

 気にしなくていいよ。西園さんは十分魅力的だから。そんな理樹の思いが伝わったのか、美魚は今度は少しうれしそうに微笑んでその手を握り返す。

「・・・朝から見せつけてくれるな」

「「・・・!」」

 と、謙吾の一言に二人は我に返って慌てて繋いだ手を離す。

「そ、そろそろ行かないと遅刻しちゃいそうだね」

「は、はい。急ぎましょう」

「じゃあ行くか」

「そうだな」

「・・・・・・」

 逃げるように立ち上がって歩きだす理樹と美魚に、ニヤニヤしながら続く恭介と謙吾。よく分かっていないのか無言でついてくる鈴。いつもより筋肉分が足らない気がしたが、五人は気にせず教室に向かうのだった。


勢いで書いてるので今後どうなるか自分でも分かってません。

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