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Silver925

作者:
掲載日:2026/04/20

某フリマサイトで、お気に入りのブランドの指輪を見つけた。箱と袋込みで五千五百円。

ずっと探していた物だった、コメント欄。

「コメント失礼します、こちらのお品は新品に近いとありますが、使用済みでしょうか?お時間のある時にお返事お願いします」

「コメントありがとうございます‰≠≧∬∜∦なのでご了承ください」

「すみません文字化けしているようで、よく分かりません、もう一度お願いします」

「いえいえ、どうもすみません、こちらの物は‰≠≧∬∜∦ですので、お願いいたします」


二度目以降はさすがに躊躇われて聞けなかった。


私は以前から探していた物だと言うことと、売主さんの早い返信に納得して購入した。


夜だったのに、即日発送してくれた。


二日後例の指輪は届いた。

とても可愛くて正に理想通りだったこともあって、気分が上がっていた。


受け取り評価には「迅速丁寧な対応をありがとうございます」

と評価させてもらった。


さらに二日後、指輪をつけた指が重い。

裏側にもブランド名の記載がなかった、質屋に鑑定してもらう。

どうやら偽物のようだ。


取引相手のページを見るとブロックされていた。


偽物だとわかっていても、長く探していたものだからいいだろうという気持ちが湧いてきた。


私は指が重くても指輪をつけることにした。


よく見るとSilver925の部分に赤茶色い何かがついている。

細かい細工なのでいくら拭いても取れない。


私は別のアカウントを作って例の取引相手に接触した。

全く同じ指輪が出品されている。


「コメント失礼します!こちらの商品はシルバー925でしょうか?出来れば写真の追加をお願いいたします」

「コメントありがとうございます、写真追加しました!こちらは¿Å∧∦∪になります、よろしくお願いします」

相手はわざと特殊記号を使っているのだと気づいた。


写真を確認するとSilver925の部分が血の色に染まっていた。


サイトに報告する、そのIDは存在しませんと返ってきた。


指輪が回しても抜けそうにない、ぐいぐいとくい込んでいく。

Wリングになった隙間から血が溢れ出す。


ここまで来ては指輪を切断することさえ難しいだろう。

みるみるうちに血が固まりだす。

固まった血の上から新しい血が流れていく。


なぜ私はこの指輪を探していたのだろう?

それさえ分からなくなってきた。





ここまで読んでいただきありがとうございます。

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