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22話:ウルフレッドと話していく

「……さてと。それで君達、大丈夫だったかな? 怪我は無いかな?」

「は、はい、大丈夫です。仲裁して下さってありがとうございます」

「おかげさまで助かりました。えぇっと、それで、アナタ様は一体……?」

「あぁ、ごめんごめん。まずは自己紹介をしなきゃだね。私の名前はウルフレッド・ツルヴァイス。この王都の騎士団に所属している騎士だよ」


 ウルフレッドはそう言ってニコっと柔和な笑みを浮かべていってくれた。その表情はまさしくゲーム本編で何度も見てきた優しい笑みだった。


(わわっ! 本物だ! 本物のウルフレッドだ!!)


 そして俺は心の中でそう叫んでいっていた。テンションも一気に上がっていった。


 だけどこの世界では初対面なので、俺はそんなテンションを上げてる態度はとらないようになるべく普通の感じで話しかけていった。


「な、なるほど。ウルフレッドさんと仰るのですね。ご丁寧にありがとうございました。僕はアレン・クロフォールと言います。そしてこっちは……」

「義妹のエレノア・クロフォールと申します。よろしくお願いします。ウルフレッド様」

「うん。二人とも礼儀正しいね。って、アレン・クロフォールにエレノア・クロフォール? それじゃあもしかして君達は貴族学園に留学に来たという留学生なのかな?」

「えっ? はい。そうですけど、もしかしてウルフレッドさんは僕達の事をご存じなのですか?」

「うん、知ってるよ。実は僕は騎士団に所属しているんだけど、臨時で貴族学園の教員もさせて貰っているんだ。だから貴族学園に留学生がやって来る事は把握していたんだ」

「へぇ、そうだったんですか。それは何だか偶然ですね! ウルフレッドさんが先生をしてるなんて……それは楽しそうですね!」


 ウルフレッドがそんな事を教えてくれたので、俺はついついテンションが上がってるのを隠し切れずにそう返事を返していった。


(なるほどなるほど! ゲーム本編だとウルフレッドは騎士団長を務めていたけど、この時代は貴族学園の臨時教員をやっていたんだな!)


 ゲームをプレイしてただけでは知る事の出来ない過去の情報が出てきて内心のテンションもどんどんと上がって来ていた。まさか大好きなゲームキャラの裏設定を知る事が出来るなんて最高に嬉しい気分になるよ。


「はは、そう言ってくれると僕としても嬉しい限りだよ。ちなみに君達の編入試験の担当も僕がやる事になっているんだ」

「え、そうなんですか? それじゃあ明日の編入試験でもウルフレッド様とお会いする事になるんですね?」

「うん。そういう事だよ。君達の明日の編入試験を楽しみにしているからね。という事で僕はこの後は見回りがあるからそろそろ失礼するよ。また明日ね」

「はい、わかりました! 明日もよろしくお願いします! それじゃあ失礼します!」

「明日もよろしくお願いします。失礼します」


 そう言ってウルフレッドとはその場で別れていった。ゲームの大好きなキャラと奇跡的な出会いを果たしたけど、明日もまた会えるなんて嬉しいなー!


「よし、それじゃあなんか色々とアクシデントもあったけど、気を取り直してまた王都の中を散策していこうか?」

「はい、そうですね。ふふ、それでは今度こそ二人きりで楽しく街中を散策していきましょうね。兄さま……♡」

「あぁ、わかった」


 という事でそれから俺達は気を取り直して、またエレノアと一緒に王都の散策を再開していった。


◇◇◇◇


 それからしばらくして。エレノアと王都の街並みを散策し終えた後。


 先ほど事前予約していた王都の宿屋に到着して、そして今は明日の編入試験の準備をしていってる所だ。


 ちなみに編入試験の内容は学力検査、魔力検査、身体検査の三項目だ。まぁ勉強はそれなりに出来るし、他の検査に関しても問題は全然ないと思う。


 でもそんな慢心をして不合格になったらあまりにも恥ずかし過ぎるので、俺はちゃんと参考書を開いて一応最後の復習を行っている所だった。


「……ふぅ。遅くなりすぎても駄目だろうし、そろそろ復習をやめて寝る準備をしていくかな」


 復習を始めて一時間程が経った頃、俺はそう呟きながら参考書を閉じてベッドの方に移動していった。そしてすぐにベッドの中に入って寝る体制に入った。


「ふぁあ……それにしても王都に入った瞬間にゲームキャラと出会えるとはビックリだなぁ。しかも二人も会えるなんてな」


 王都にやって来たらゲームキャラに会えるんじゃないかなって当初からワクワクしてたんだけど、でもまさか王都に到着してからすぐに二人のキャラと会えるなんて思わなかったので凄くビックリとした。


 まぁライバルキャラのクロウズはゲーム通り嫌味なヤツだったからあんまり嬉しくはなかったけど、でもウルフレッドは大好きなキャラだったから凄く嬉しかった。


 そしてこのままのペースでいくと、これからも俺の大好きだった推しキャラにどんどんと会えそうな予感がするし、それに今思い返してみると仲間になる貴族キャラって結構沢山いたんだよな。


 という事はこの時代の貴族学園には仲間キャラが生徒として通っている可能性が高いよな? もしそうなら貴族学園に入学出来たらめっちゃ熱いじゃん! これはテンションめっちゃ上がるなー!


「はは、まぁ何はともあれ、明日の編入試験をちゃんと合格しなきゃだな。ふぁあ……ふぅ。よし、それじゃあさっさと寝よう。おやすみー……」


 俺は欠伸をしながらそんな事を呟いていき、そしてそれからすぐに俺は眠りについていった。

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