9話 みんなの守護聖うさぎ!僕はサンタみたいになるんだ!
幸せで豊かな【月の中】で暮らす、うさぎとかぐや。
ふたりは、MoonTube〈ムーンチューブ〉で見た
現代も大昔も、不便でコンランする場所【地球】の話に興味津々!
地球の子供たちは、タイヘンでカナシイらしい!
ふたりはサンタみたいにプレゼントを届けたらいいのでは?と思いつきました。
月といえばお饅頭!
うさぎとかぐやは、神様に許可をもらって地球旅行へ出発しました。
ルンルンでタスケルするのです。
タスケテを知らない地球の子供、桃太郎と幼い妹の桃子との出会いで、
うさぎとかぐやは
大切な人を助けるとはどういうことなのか?
自らの過去と向き合い、成長していく。
第9話です。
うさぎは、
来る日も
来る日も
沢山のおまんじゅうを届けました。
右へ!左へ!
素敵な音がする方向へ!
毎日
毎日
お腹が空いている子供に配りました。
うさぎが、おまんじゅうの入った箱を渡すと
子供たちはニッコリ
にこにこの笑顔になるのです。
美味しい!美味しい!と喜ぶ姿を見ると
うさぎもニッコリ
にこにこの笑顔になるのです。
子供たちとうさぎは、
同じ気持ちなのです。
嬉しい!嬉しい!と、
うさぎも喜ぶのです。
とても
とても
大切なことだと感じました。
大きな目を閉じて
与えて
与えられる
この感覚を味わいました。
かぐやったら、また大事なときにいないんだから。
アーカイブは無いんだよぉ?
「よぉーし!もっとサンタみたいに配るぞー!」
うさぎは、大きく飛び跳ねました。
聖ニコラウスが、サンタになった理由を
理解できた気がしたのです。
人間の頃に、あれだけの善行をしたのだから、次は月の住人になれたはず。
それなのに!
彼は「サンタクロース」という
独自のスタイルを生み出し、また地球を楽しんでいるのだから!
あぁ……
羨ましい
羨ましい!!
最高の立ち位置だ!
ジン!ぐルベル!
ジン!グるベル!
鈴がぁ〜鳴るぅぅうう!
うさぎは、歌いながら飛び跳ねました。
音程がズレているのは分かっています。
こんなとき、
かぐやなら上手に歌いますから。
大切なことを思い出したんだ!
たぶん!
たぶんね!
「よぉーし!僕もみんなの守護聖人になるぞー!
あっ…
僕は、うさぎだから守護聖うさぎかな?」
みんなにプレゼント出来るのが羨ましい!
羨ましい!
羨ましい!
大切な人に、たくさんプレゼント出来るのが羨ましい!
あっ
僕も!
今はそうなったのか!
ぴょん!
ぴょん!
首を振りながら
ジャンプ!
ジャンプ!
うさぎは、にこにこの笑顔で
森の中を走りだしました。
木々をスイスイかわして
ウキウキ
びゅんびゅん!!!
ウキウキ
びゅんびゅん!!!
駆け抜けました。
なにせうさぎは、うさぎですから
とても速いのです。
僕は!大切なことを知っている!
僕は!大切なことを理解できた!!!
前は知らなかったんだ!
与えて与えられる喜びのこと
かぐやに伝えなきゃ!
……………。
うーーーん
でも
かぐやは、月出身の幸せで豊かな子。
………。
元々サラブレッドだから……
……………
……………。
この気持ちどう伝えよう?
まぁ…大丈夫だよね……?
必ず出来ると分かっているもんね……?
うさぎは、
びゅんびゅん
びゅんびゅん
走りながら
周りの景色を見て
ふと感じました。
あれ…?
ここ前にも通った事がある




