7話 簡単には貰えない!それが地球!!どうしたらいいのかな
幸せで豊かな【月の中】で暮らす、うさぎとかぐや。
ふたりは、MoonTube〈ムーンチューブ〉で見た
現代も大昔も、不便でコンランする場所【地球】の話に興味津々!
地球の子供たちは、タイヘンでカナシイらしい!
ふたりはサンタみたいにプレゼントを届けたらいいのでは?と思いつきました。
月といえばお饅頭!
うさぎとかぐやは、神様に許可をもらって地球旅行へ出発しました。
ルンルンでタスケルするのです。
タスケテを知らない地球の子供、桃太郎と幼い妹の桃子との出会いで、
うさぎとかぐやは
大切な人を助けるとはどういうことなのか?
自らの過去と向き合い、成長していく。
第7話です。
「あ〜!うー!」
「桃ちゃん、おいしー?」
かぐやは、木のスプーンで
赤ちゃん用のおまんじゅうを桃子に食べさせています。
桃子は、嬉しそうに笑いました。
そして
おまんじゅうでベタベタになった手で
「だぁーーー!!」と喜んで、
かぐやの着物に触りました。
「うわぁ!だめだよ!桃子!」
桃太郎はあわてて、ベタベタの手を捕まえました。
「姫、ごめんね、汚れなかった?」
「全然平気だよ!」
桃太郎は、ホッとしたようです。
そして
まゆを下げて、困りながら笑いました。
いつもの事ですが、とてもヘンテコでした。
なんでそんな顔をするのだろう?
なんで笑いながら困ってる?顔をしているのかな。
ここへ来始めた頃、
一度訊いたことがあります。
すると、桃太郎の顔はより一層
ヘンテコになってしまったので
もう色々と訊くのはやめました。
そして、桃太郎はかぐやのことをいつも姫と呼ぶのです。
(月のキラキラ着物を着ているからかな?
本当の姫では無いけどね……。
まぁ悪い気はしないわね!
姫ねーー……
私もいつか本当の姫になれるかな?)
「かぐや?」
「はぅ!!
ん?!
なに?!」
ボーッとしていたので、桃太郎が覗き込んでいました。
「俺たちそろそろ行くね」
「え!!!!もう!?
えっ
もっと食べて!
たくさんあるから!」
この言葉は、毎回言っています。
決まり文句なのです。
「…………。」
「あっ!じゃあ持って帰る?」
「………いや、いらないよ」
毎度のことながら
かぐやは、ガッカリしました。
桃太郎は、ここへ来てからずっとそうなのです。
少ししか食べません。
(あぁ〜〜気になるわぁぁ……)
かぐやはやっぱり訊いてみることにしました。
またあのヘンテコな顔になってしまうだろうか?と思うと
いつも迷って、やめていました。
「……………………ねぇ
なんでいつも少ししか食べないの?」
桃太郎は、案の定、最大限まゆを下げています。
返答に少し躊躇ったあと
桃太郎は、
「俺には返せるものがないからだよ」
と言いました。
かぐやは、地球の子供が幸せになるのはタイヘンなのだと納得しました。
差し出されたら
何かを差し出さなければいけない
地球のルールなのだろう
それはタイヘンだと思いました。
ヘンテコ笑顔の桃太郎と
ニコニコ笑顔の桃子を
手を振って見送ります。
桃太郎はカナシイだ…
うさぎがいたら「素敵な音がする!」と言うかもしれない
かぐやは
その日
たくさん考えました。
.
どうやったら
「サイコウにカナシイ」の桃太郎を
タスケル出来るのか?
たくさん考えました。
普段はあまりしないことです。




