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斜め上から見た美しい世界〜間違ったのは誰?正しいタスケル出来たのは誰?  作者: RiderLisa


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31/50

31話 かつらめさん

幸せで豊かな【月の中】で暮らす、うさぎとかぐや。


ふたりは、MoonTube〈ムーンチューブ〉で見た


現代も大昔も、不便でコンランする場所【地球】の話に興味津々!


地球の子供たちは、タイヘンでカナシイらしい!


ふたりはサンタみたいにプレゼントを届けたらいいのでは?と思いつきました。


月といえばお饅頭!


うさぎとかぐやは、神様に許可をもらって地球旅行へ出発しました。


ルンルンでタスケルするのです!


タスケテを知らない地球の子供、桃太郎と幼い妹の桃子との出会い、地球で過ごす日々のなかで


うさぎとかぐやは、


大切な人を助けるとはどういうことなのか?  


自らの過去と向き合い、深みのある存在へと成長していく。


食いしん坊の桃子は、《食べたい》と手を伸ばして

暴れ、泣き叫びながら飴を要求しました。


かつらめさんは「まだ食べられないよ~ごめんねぇ」

と優しく言いましたが、貰えないと分かると

更に激しくギャァァァ!!!!!!!!!!!!と泣き始めました。


かぐやは口の中に飴を入れすぎて、ただ見つめているだけでした。


「これから重湯も時間がかかるねぇ…

乳母から貰うしかないかね…

桃子ちゃんを乳母のところへ連れて行きましょうか」


かぐやがコクコクと頷くと


「……こちらでお待ちになりますか?」と尋ねました。


すぐにコクコク!!と返事すると、かつらめさんは少し驚いた顔をしましたが、泣いている桃子と外へ出ていきました。



「はぁー美味しい!」

次の飴を口に入れようとしたとき、



「祭りなので、乳母を探すのに手間どるかもしれません…」

かつらめさんが暖簾から顔を出して言いました。



「うん!大丈夫よーありがとう!」


かぐやは、すぐに飴に視線を戻して明るく返事をしました。


「オンギャァァァ」と泣く声は、少しずつ遠くなっていきました。



「おぃしぃぃ」とニコニコしながら飴を味わいました。

三杯

四杯

五杯……と飴をたくさん食べたあと


かつらめさん遅いわね?と思いました。


しかし、彼女に任せていれば安心です。


かぐやも月で子守りを沢山してきましたが、

月の子供と桃子は全然違います。


かつらめさんは、地球の子供がいるお母さん!

しかも桃子と同じ歳なのです。


「まだ帰ってこないし、私も祭りを楽しもっと」


かぐやは小店を出発することにしました。



「ご馳走さまぁ」


誰もいない空間にお礼を言ってから、

先ほど通ってきた大道を歩きます。


村…と言っても、ここはかなり広いのです。


MoonTubeで見た、

レトロな家が横に立ち並び

着物を着た人々が行き交う

動画の中の風景にソックリでした。


かぐやは、もしかしたらここは《町》かもしれないわね!と思いました。


実際のところは、素敵な着物で歩いている人などおらず、かぐやはかなり目立っていました。


目が合うと、人々は必ずお辞儀をするのです。


友好的なのに近寄ってこないことが、不思議でした。


しばらく賑やかな道を独りで歩いていましたが、


ニコニコ笑顔の村人たちは、かぐやが近くに行こうとするとサッと丁寧に避けていってしまうのです。


独りきりで寂しい気持ちになった頃、


どこからか子供の声で「公家の方だよね!?」

「どっかの姫だよ!」という、大きなヒソヒソ声が聞こえてきました。


それでやっと、

自分が貴族か何か偉い人だと思われていることに気付きました。


「なんだーーそういうことねー…」


それなら気分がいいわ!と、かぐやは背筋を伸ばして堂々と道の真ん中を歩きました。


かつらめさんと桃子を探しながら、

村の雰囲気を楽しみます。



「ごきげんよう!」

背中を向けていた村人に声を掛けると


「はっはいぃ!」

丈の合っていない短い着物を着たおじいさんは、

振り返ってビックリしたのか声がひっくり返っていました。


すぐに、ゆっくりと丁寧に腰を曲げてお辞儀をしてくれました。


「あのね

ピンクの小袖を着た赤ちゃんと……かつらめさんっていうおばさんを探しているんだけど、見なかった?」


「はぁ……はて?」


「だからー

かつらめさんっていう人なんだけど、知らない?」


「あぁ…桂女ですか、それでしたら

さっき子供たちと一緒に村の入り口で見かけましたが…」


「そっか!ありがと!!」

かぐやは、ごきげんよう~とくるりと回って

軽くお辞儀をしました。


おじいさんが指さした方向へ


ルンルン気分で歩いていると


子供たちが、ワイワイと楽しそうに一箇所に集まっているのが見えました。


「ふふっ可愛いわねー」

スキップでもしそうな勢いで、その方向へ向かいました。


すると、 


桶を頭に乗せた比較的若い女性が

子供たちに「はいはい、ちゃんと並んでねー」と声を掛けていました。


そして


後ろからは、

「魚はいかがですかーーー?」という、別の女性の声が聞こえてきました。


振り返ると、

桶を頭に乗せた若い女性が元気よく村人に呼びかけていました。


「あっ

かつらめだ

お魚くださーい」


「ありがとうごさいますぅ!!!」



かぐやは、たくさんのかつらめさんを見て


名前では無いと気付きました。




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